バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

定時運行にご協力いただき…

2013年11月19日 23時55分24秒 | バス運転士

朝7時半頃… 私のバスは、ある大きな交差点の手前にあるバス停の発車時刻の1分ほど前に、それよりも一つ手前の交差点の赤信号で止まったので「これで信号が変わって、バス停で乗降客扱いをして… バッチリだな」と思っていた。

そのバス停というのは2つあり、行き先(系統)によって前のバス停だったり後ろのバス停だったりする。私のバスは前のバス停だったのだが、後ろのバス停に1台のバスがハザードランプを点滅させて止まっていたのである。

私は運行カードを見て「私のバスの2分後に他系統のバスがあると書いてあるけど… 今、止まっているバスがそれだとしたら… 3分も早く来たことになるから… 多分、私のバスより早いバスが遅れて来て、信号が青になるまで止まっているのだろう」と思った。

そして信号が青になり、私のバスは発進… バス停で止まっていたバスも… も… むむっ… 動かなかった。「あちゃ~ 2分後のバスだったのか…」と思った時、そのバスの右ミラーのあたりで何か白いモノがヒラヒラしていることに気が付いた。それは、運転士さんの手袋で、「先に行って!」と合図を送っていたのである。

私が「すぐに入れてくれるかなぁ…」と思いながら右ウインカーを出したところ、直後のマイカーが譲ってくれたので急いで車線変更→ハザードランプ点滅→再び車線変更→前のバス停へ…

しかし、乗客が待っていた位置に前扉を合わせると、バスの大きなお尻が隣りの車線にはみ出したままになり、譲ってくれた後続車の進路を妨害して“恩を仇で返す”ことになってしまうので、2mくらい前へずらしてバスを止めた。

先頭の男性客に変な顔をされながら乗降客扱い完了、お客様の着席確認… 歩行者信号は既に点滅… 扉を閉めて発進~! 皆さんのお陰で“予定通りに青信号で突破”することができ、その後も終点まで順調に走ることができた。ありがとうございました…

すぐに譲ってくれたマイカーに殊勲賞、窓から手を出して合図してくれた運転士さんに技能賞、中国の南東部にあるのは広東省…(なんのこっちゃ!)