朝8時半頃… 聞き慣れない単純なメロディーが、背後から流れてきた。しかも、音量が大きめだったので、私は「背後席に座ったお爺さんの携帯の着メロかぁ~! 頼むから長話はしないでくれよぉ~!」と思った…
その瞬間! 「業務連絡、業務連絡。メッセージを確認して下さい」というコンピューター音声が流れてきたのである。気が付けば、運転席の左前にあるランプが緑色点滅を繰り返していた… 私は「なんだよぉ~ 紛らわしぃ~!」と思うと同時に「やったぁ~ 新しく設置された機器への初メッセージだぁ~!」と喜んだ。
が、すぐに「ところで、どんなメッセージなんだろう? また地下鉄が止まったのかな? いや、あるいは… “松井くん、△△停を早く発車しなかった?”とか“松井くん、□□停でお客様を置いて行かなかった?”とか…??? 記憶にはないけれど、気付かずにやっていたりして!?」と不安になった。
さらに「この次のバス停で止まって確認しなきゃいけなかったんだっけ!? こんな通勤時間にノンビリとやっとれ… ん? あ、違う違う。緊急じゃないから、終点で確認すればいいんだっけ? そうだそうだ…」と独り言を… 言ってない言ってない! 無言で考えていた。
さて、終点の待機場所にバスを止めて… 運転席の背後に設置されている機械を見ると、確かに“新着メッセージ”が届いていた。そして開いてみると「○○停を5分早発したと苦情の電話が入りました… なんちゃってぇ~! ドキッとした? ハハハ…」というメッセージが… ないない! 単なる“通信テストメッセージ”であった。
私は「まぁ、これで使えることは分かったんだから… 良かった良かった」と思ったのたが、それから1時間くらい経った頃… ランプが緑色と白色(?)の点滅を… またまたエラーか… しかし、いつの間にかランプは消えていた… かつて“気まぐれアイドル”に悩まされたことがあったけれど… 今度は“気まぐれメッセージ”かぁ~ ひょっとして、上の方は“気まぐれちゃん”がお好きなのかな? なんちゃって…