バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

同じ状況だったのに…

2014年03月30日 16時58分48秒 | バス運転士

先日の夜、最初から最後まで片側一車線の道路を走って行く路線を、二回続けて走ったのだが… その一回目のある交差点で、私のバスは“右折”するため、5~6台目で信号待ちをしていた。同じく信号待ちしている対向車線にも、これまた同じく5~6台目に“私が乗っているバスと同じ色のバス(直進)”が止まっていた。

信号が青になり、私の前に並んでいたマイカーは次々と直進して行き… 対向車線で待っていた1台目と2台目の右折車は動けず… その直後のマイカーは、それら右折車と歩道の間をすり抜けて行ったのだが、大型のバスは動けずにいた。

私は、他のバス(大型車)の運転士もやるように、“動けないバスを行かせる”ため、対向右折車に「はい、右折して行ってぇ~!」とパッシングした。そして、先頭になった対向車線のバス(直進)は、右折したい私に「はい、先に右折して行ってぇ~!」とパッシングをしてくれたので、私は“御礼の挙手”をしてから右折して行った…

それから1時間ちょっと後、再び同じ交差点で… なんと! またもや同じような状況に遭遇したのである。ただ、一回目と少し違っていたのは… 対向車線の5~6台目で止まっていたのが、私と同じ色のバスではなく“完全弊社のバス”だということであった。

信号が青になり、私は先程と同じく対向右折車にパッシングして… その後ろで止まっていた完全弊社のバスはゆっくりと前進しながら… 私のバスへ「先に右折して行って!」とパッシングを、を、をぉ~っ!? してくれなかったのである。

それどころか、御礼も何もなく… ただ真っ直ぐ前を向いたまま、私の右横を直進して行ったのであった… 私は「まさか… 同業に裏切られるとは思わなかった…」と、ちょっとショックを受けた。が、考えてみれば… 新人運転士だったのかもしれないし… 暗くなってバス停が見づらくなり、緊張していたのかもしれないし… ま、お陰様でネタが出来たんだから… あ、そのためにワザとやってくれたのかな!? ハハハ…