先日、バスの中扉付近に座ったスーツ姿の男が、携帯で通話を始めた。その声がやや大きめだったので、私は「ちょっとだけ様子を見て、止めなかったら注意しよう」と思っていた。
しかし、その間に聞こえてきた男の話が「今、バスに乗ったところです」「えっ!?」「はぁ…」「そうですか…」「すいません。明日、お詫びします…」だったので、私は鬼に変身できず… しばらくして、男は自ら電話を切った。
また別の路線で、バスの背後席に座ったポッチャリ男が、携帯で通話を始めた。その声がやや控えめだったので、私は「バスが止まった時に、窓際から覗き込んで小声で注意しよう」と思っていた。
しかし、バスが走っている間に聞こえてきた男の話が「もしぃ…」「すいゃせん…」「気付かなかったっす…」「すいゃせん…」「はぁ…」「すいゃせん…」だったので、またもや私は鬼に成り切れず… しばらくして、男は自ら電話を切った。
またまた別の路線で、バスの助手席に座ったお爺さんが、携帯で通話を始めた。その声がかなり大きかったので、私は「私の近くに座ってその大声は… 挑戦状なのか!?」と思った。
だから、赤信号で止まるや否や、その男の顔を見ながら「バスの中で電話をしないで下さい」と言った。すると、男は「今、バスに乗ってるから…」と電話の相手に言っていた。バスを発車させて間もなく、助手席の方から「すいません」と言う声が聞こえたので、私は正面を見たままそっと左手を上げて小さく頷いた。
ところが、そんな何分も経たないうちに再び男の声が聞こえてきたのである。つまり「すいません」は私に対してではなく、電話の相手に対して謝罪しただけで… その後しばらく静かだったのは、ただ相手の話を聞いていただけ… そして間もなく男は電話を切った。
私の“挙手と頷き”は何だったんだ!? それを見ていた乗客は「まだ男が電話しとるのに、何やっとるんだ???」と思ったに違いなく… 私はとんだ“ピエロ”である。が、ここはトシちゃんみたいに笑って過ごそう! ハハハ… 馬鹿だねぇ~!(そりゃ“ブギ浮ぎILOVEYOU”だって!)
テンポが良くて、聴いているだけで楽しくなる曲が好き! 見ていて楽しければもっと好き!! それは子供の頃から… オッサンになった今でも変わらない。そんな私が、韓国女性7人組の“RAINBOW”に魅力を感じないわけがなかった…
日本でのデビューシングル「A(DVD付)」を買って… ミニアルバムの1stと2ndも買って… セカンドシングル「マッハ(DVD付)」を予約購入して… “1年限定”でファンクラブに入っているKARAよりも好きになりつつある私であった…
「マッハ」には“プレミアムライブチケット”か“サイン入りポスター”のいずれかが抽選で当たる申し込み券が入っていた。私はこれまで“この手のモノ”に一度も申し込みをしたことがなかったのだが…
たまたま今日の私の勤務が変更されて、帰宅時間が早くなっていたことを思い出し… 「あれまぁ~、仕事が終わってからでも間に合うじゃん! ひょっとして… この流れは!? ポスターをもらってもアレだから… 名古屋でのライブに申し込んでみるか!」と思って、携帯電話で手続きをした。
すると、見事に当選してしまったのである(希望者が予定数よりも少なかったのかもしれないが…)。ライブは座席指定だが、当日の午後5時半から“ランダム”にチケットを配布することになっていた(開場は午後6時半、開演は午後7時半)。つまり、早くから並んでも最前列に座れるとは限らないということで… 私は「それはそれで良い方法だ」と思った。
さて、本日の私の勤務は午後6時過ぎに終了… 地下鉄に乗ってライブ会場の最寄駅まで行って… 到着したのが午後6時半頃… 早速、チケットを受け取ったのだが… 気になる座席は“1階、そ列、3番”と出た。前から15列目の左端の方… 私は「オッサンにはちょうど良い座席だ」と思った。
開演前にグッズ販売コーナーを見たのだが、「CDは持ってるし、ペンライトはちょっとなぁ…」と思って、実用的な“マフラータオル(2000円)”を買った。その後、開演までの約1時間は“今後の仕事のための資料”を見て過ごした。
予定よりも10分遅れ(バスだったら「なんでこんなに遅れとるのぉ~」と言われるところだ!)でライブは始まったのだが… 即、最前列の人たちが立ち上がってしまったので、その後ろの人たちも立たざるを得なくなり… その後ろの人も、その後ろの人もと… ドミノ倒しならぬ“ドミノ起こし”のようであった。
肝心のライブは5曲+アンコール1曲の約40分と短かったが、無料招待なので贅沢は言えず… まぁ、とにかく… 彼女たちは「綺麗、可愛い、カッコいい! そして楽しい!!」のである。来年、KARAのファンクラブが期限切れになったら、RAINBOWのファンクラブに入ろうと思っているくらいだ(今、入れよ!)。
ただ一つ… RAINBOWのダンスには“腰を前後左右に振り、さらにグルグルと回す”という動きが多く含まれているので、オジサンは彼女たちが腰を痛めないか心配してしまうのである。実際、あるメンバーの腰の動きが小さかったような気がして… キラキラ七色のRAINBOW、今後の活躍を祈っている!
ICカードの使用開始から十カ月が過ぎ… 最近になって「(ICカードに)入金したいんですけど…」と言われることが多い。それが、たまたま続いただけなのか、全体的にそうなのかは分からないけれど…
その“流儀”は… 乗車時に言う人、降車時に言う人、途中の信号待ちで言う人… 行列の先頭で言う人、行列の最後で言う人… 入金する枚数の千円札を用意している人、バスでは入金できない五千円札を入れようとする人、一万円札を出して「千円だけ入金したい」と言う人… 様々である。
これらの人たちは、カードの残額を把握しているから良いのだが… “カードの残額を把握していない人”もチラホラいて、運賃箱にタッチして初めて“残額不足”だと気付くのである(中には、それすら確認しないで行こうとする人もいる)。
それから財布を出して、どのように精算するのか“話し合い”をしなければならないのである。「まだカードからは引かれていませんので…」「とりあえずカードから引いて、不足分を現金にしますか?」「カードからは引かずに、すべて現金にしますか?」「カードに入金してから精算しますか?」などなど…
しかしまぁ… かつて主流だった磁気カードのように“その裏面を見れば、いつでもどこでも残額が分かる”わけではないので、「うっかり!」することもあると思うのだが… マイカーに乗っていて「ガス欠になってから給油します」と言う人はいないように、ICカードにも早め早めの入金をお願いしたいと思うのでありました…
そして「バスに忘れ物をしちゃって営業所へ電話をしたら、そのバスがここへ55分に到着するから待っててって言われたんだけど…」と言ったので、私は「えっ!? そのバスならば、たった今… 行っちゃったと思うんですけど…」と答えた。
するとお婆さんは「バス停に立っとったんだけどねぇ… それに… まだ52分でしょ?」と言ったので、私は時計を見ながら「そうなんですけど、順調に走って来ると、予定よりも少し早く到着するんですよぉ…」と答えた。
お婆さんが「ちょっと納得できない」というような表情を浮かべながら「もう少し待ってみるわぁ…」と言ってバス停に戻ろうとしたので、私は「すいません、営業所と運転士との連絡が上手くいかなかったのかもしれません」と呼び止めた。
続けて「運転士から営業所へ忘れ物の連絡があって、お客様が営業所へ問い合わせをされて… その後の営業所から運転士への連絡が取れなかった可能性がありますねぇ… もしも運転士に連絡が取れていれば、お客様に声も掛けずに行かないと思いますので…」と言った。
お婆さんは「もう一度、営業所へ電話してみるわぁ…」と言いながら立ち去った。気が付けば発車時刻5分前を切っていたので、私はトイレ行きを諦めて運転席に戻っ… その時、お婆さんが「もう時間ない?」と言いながら戻ってきたので、私は「申し訳ありません、もう時間がないんですよぉ…」と答えた。すると、お婆さんは本当に立ち去った…
あぁ… こういう場合、完全弊社のように無線機を利用していれば、簡単に忘れ物を渡せただろうに… ♪肩書きを外したら、吹き出しちゃうほど~ 迫力ない目をしてる、お上に弱いの~~~ ゴマスリは直らない、命にかえても~ 無線使えず、お客無駄足、物は車庫へ行く~~~。。。
バスが発車してすぐに、そのおばさんが「ここのバス停は移動するのかしら?」と口を開いたので、私は「さぁ… 何も聞いていませんが…」と答えた。すると、おばさんが「だって… これまでと違う場所に、臨時のバス停が立ててあるでしょう?」と言ったので、ボケな私は「はぁ…」と返事をしながら「場所が違う? 臨時のバス停? そうだっけ!?」と口には出さなかったが、一人で驚いていた…
私が「バス停が移動するとしたら、相当な理由があるはずなんですけどねぇ…」と言うと、おばさんは「バス停に“事務所の玄関で待たないで下さい”みたいなことが書いてあるけど…」と言ったのである。それを聞いた私は「なるほど! そういうことならば、バス停の移動もありますね」と答えた。
そのバス停は、ある会社の建物の玄関前にあり… 一部の乗客が、そこで腰掛けたり雨宿りしたりしていたのである。ひょっとすると、そこにゴミや吸い殻などを捨てて行く乗客がいたのかもしれない。大昔は「バス停が目の前にあれば便利!」と歓迎されたと思うのだが、マイカー時代になった今は“邪魔者扱い”されることもあるのだ。
後から家を建てておいて「うるさい」と言ってきたとか、工事で移動していたバス停を元に戻そうとしたら「戻さんでいい」と言われたとか… そんな話も聞いたことがある。走っていれば「遅い!」「前が見えん!」「止まってばっか!」と嫌われるし… ねぇ… では、おやすみなさい。