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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

止まりたくないバス停!?

2013年11月25日 23時17分36秒 | バス運転士

運転士が「できれば止まりたくない」と思っているバス停はいくつかある。というか、それも状況によりけりで… バスが遅れていれば「あのバス停を通過したい! そうすれば、その先の青信号に間に合う!」と思うし、バスが余裕しゃくしゃくで走っていれば「20人でも30人でも乗ってきやがれぇ~!」と思う。

まぁ、中には「全部止まりたくない」なんて冗談っぽく言う運転士もいるけれど、それはそれで正直なところかもしれない。実際に、バス停で止まったり動いたり… 扉を開けたり閉めたり… 車内事故が起こる確率が高くなるのは間違いないからである。

さて、私が「できれば止まりたくない」というか「止まってもすぐに発車したい」と思う場合、“後続車を待たせるから”という理由があるのだが… 私が特にそう思うバス停の一つに、某港から出てきて最初のバス停がある。

そのバス停は2つの大きな交差点の間にあり、その交差点の間隔は“僅かバス3~4台分”しかない。しかも、ほとんどの場合、バスはバス停手前の交差点を右折矢印で曲がって行くので、すぐに信号が変わって後続車の波が押し寄せてくるのだ。

さらに、バス停のある部分は片側3車線なのだが、バスが止まっている左車線は“左折レーン”になっていて、しばらくの間は信号が“左矢印”だけ… バスの右側に止まっている直進車は、当然のことながら動かず… 後続の左折車はバスの後ろでジッと待つしかない。

しかし、バスの乗客が多くて停車時間が長くなると、信号が青に変わり、直進車が動き出し… ずっと待たされていた左折車が、バスを追い越し&すぐ左折するようになるので、発車する時には少々神経を使うことになる。

そんなバス停で… 先日、車椅子の人が待っていた。一瞬「後続車に悪いから早く…」と思ったけれど、すぐに「いや、いつもより時間がかかって信号が赤に変わるのは明らかだから、慌てても仕方がない」と腹をくくって… 逆に、落ち着いて応対できたりするものである。

もしも、これが“赤信号になったばかり”だとしたら、「急がなければ、この後の青信号に間に合わなくなってしまう」という考えに変わって、バタバタした応対になってしまったりして… そうならないように心掛けます。が、ボケは死ぬまで… 否、死んでもボケだからなぁ~


私の白髪染生活

2013年11月24日 17時58分46秒 | いろいろ

帰宅時のマイカーではラジオかCDを聴いている。ラジオは主にAMで、選局は適当… ま、ほとんど聴いていないと言えば聴いていない… かもしれない。また、CDは一度入れたら入れっ放しという場合が多く… 今は“暦の上ではディセンバー”が入ったままである。

そんなある日… たまたま耳にした“某ラジオ番組内での通販コーナー”で、「これまで通り、普通にシャンプーするだけで! あの面倒な白髪染めが出来るんです!」と言っていた。数年前から白髪染めをしている私は、帰宅してから商品名で検索して確認… そこには、やはりラジオで言っていたことと同じような内容が書いてあった。

私は「確かに、自分でゴチャゴチャやるのは面倒… 散髪に行った日と、次に散髪へ行くまでにもう一度… だいたい月に2回はやらなくてはいけない。たった2回、されど2回… それが“毎日、普通にシャンプーするだけで!”ということならば、こんなに楽なことはない」と思って、シャンプーとコンディショナーが各3本の計6本セット(7000円くらいだったかな?)を注文した。

数日後に商品が届き、その数日後に散髪へ行き… その日に、とりあえず今まで通り自分でゴチャゴチャと染めて… 翌日から“その商品を使って普通にシャンプーする生活”を始めた。いつもはコンディショナーなんて使わないのだが、染まらなかった時に販売元から「コンディショナーを使っていないから染まらないんです」と言われないように、書いてある説明通りに使うことにした。

が、それがまた“髪全体に馴染ませた後、3~5分放置する”と書いてあって… いつもカラスの行水である私は「あぁ~、面倒臭い!」と思いながらも、「それでも、自分でゴチャゴチャやるよりはマシか…」と思い直して、シャンプー&コンディショナーを使う生活を続けた。

徐々に伸びてくる頭髪… いつもならば、生え際などが白くなってくるところ… 私は「散髪後に私が染めた部分はもちろん、伸びてきた部分もシャンプー&コンディショナーで黒く染まっているだろう」と思っていたのだが… 見事に期待は裏切られ… 伸びてきた髪は、黒どころがグレーでもなく… 真っ白のままだったのである。それを見た私の気持ちはヘナヘナ… ヘナヘナ… 本当にヘナヘナ… このヘナヘナァ~! ウソつきぃ~!! 今はただ“普通のシャンプー”と割り切って使い続けているのだが… 高いシャンプー代になっちゃったなぁ~ ハハハ…


喋っている途中で…

2013年11月23日 18時35分31秒 | バス運転士

ある始発停で発車前の案内を開始… その時、前扉の外から「△△行きますか?」と聞かれて、「はい、行きますよ」と答えただけで… 自分がどこまで喋ったのか分からなくなってしまい、「もう発車時刻も迫っていることだし…」と思って、そのまま案内を打ち切って発車することがある。

また、某駅(始発停)で十数名が乗り、その中に一組の母子がいた。そして、子供は助手席に座り、お母さんは背後席に座った。私が発車前の案内を開始すると同時に、その母子がやや大きな声で会話を始めてしまった。

私は母子の会話を聞こうと思ったわけでも何でもなかったのだが、なぜか耳に入ってきてしまい… 自分の声と母子の声が頭の中でゴチャゴチャになって、自分が何を喋っているのか、どこまで喋ったのか分からなくなってしまった…

さらに、別の始発停で案内を開始した時のこと… 50mくらい前方で妙な動きをするマイカーが目に入ってしまい、「あれは何がしたいのだ?」と考えた瞬間! もう自分が何を喋っていたのか分からなくなり… 一瞬の沈黙の後、「バス停に到着した時は~」という最後の案内だけで締めくくったこともある。

私はよく「喋るのは得意でしょう。バスの運転中、ずっと喋ってるんじゃないの?」と言われるのだが… その度に「いいえ、運転中はバスを動かすだけで一杯一杯なので… だから、逆に喋っている時は他のことが出来ないんですよ」と答えている。

私が何かをやりながら喋っているとしたら… テニスでボールを打つ時に「おりゃ!」とか「んが!」とか… 立ち上がる時に「よいしょ!」とか… あ、それは“喋っている”とは言わないのか… そうそう、トイレで小をしている時に「あぁ~ 今日の昼ごはん… 普通に食堂で食べようか、カロリーメイトで済ませようか、どうしようかなぁ~」と独り言を… そんな程度です。ニャハハ…


笑ってはいけない!?

2013年11月22日 23時09分53秒 | バス運転士

昨日の午後、月に一度の“運転士ミーティング(仮称)”に出席した。その最後の方で“経路誤認の映像”を見ている時に、進行役の上司から「松井くん、この先でどっちに曲がる?」と聞かれたのだが…

確かに、その交差点を右折する路線も左折する路線もあるのだが… その映像の正解は直進なのである。そんなことは運転士全員が分かっているので、一斉に笑いが起こった。

そして、ある運転士仲間から「松井さん、誘導尋問されてるよ!」と言われ、私も「曲がらなきゃいけないんですか?」と笑いながら質問をして… 「ま、いっか」的な雰囲気のまま映像は流され、バスは左へ曲がったのであった…

ミーティング終了から勤務後半の開始まで約20分しかなく、私はバタバタと準備をして回送で某駅へ… そして“某駅発・某駅行き”という巡回モドキを走っていた。某駅を乗客ゼロで発車して、そのまま4つのバス停を通過… 「この時間のバスって、乗客ゼロのままだったっけ?」と思っていた。

しかし、すぐに「あぁ、この先の交差点を右折したところにある5つ目のバス停から数名の学生さんが乗ることがあったっけ!」と思い出し… ちょうど赤信号になったばかりの交差点で、右ウインカーを出して止まった。

信号が変わるのを待っている間に、何気なくバス停の方を見て… 「あれ? 誰もいないけど… 本当に乗客ゼロのまま、某駅へ戻るのか? いや、なんか変…」と思った私は運行カードを見て、ちょっと鳥肌が立ってしまった。

そう、私はその交差点を直進しなければならなかったのだ。すぐにウインカーを戻して「対向車や後続車にバレたかなぁ… ま、でも… 行っちゃったわけじゃないから!」と一人でブツブツ言っていた。あぁ、恥ずかしい…

もしも、ミーティングの時に会話のやりとりで笑ったのではなく、失敗した人のことを笑っていたならば… 間違いなく、私はそのまま気付かずに右折してしまっただろう… そして、再び反省記オジンゲリヲン出撃&撃墜…


なんでやねん!

2013年11月21日 21時45分28秒 | バス運転士

朝9時前… あるバス停を発車しようとしたら、前方から懸命に走ってくる一人の女性を発見した。が、広い歩道の“車道とは反対側”をずっと走っていて、バス停に近寄ってくる雰囲気ではなかった。

もちろん、手を上げるなどのアピールもなかったので、私は「自分は乗客ではないと教えてくれているのだろう」と思って前扉を閉め、バスを発車させつつ“念のため”様子を窺っていた… ららら! 急に進路を変えてバスの方へ近寄ってきたので、私はすぐにバスを止めた… なんでやねん!

また、あるバス停では3人が待っていた。そこには他の系統のバスも来るので、私は「○○行きです」と案内しながら前扉を開けた。すると、2人だけがバスに乗り、もう1人… お婆さんだけは乗らずにベンチに腰掛けた。

私は周囲を見回して「他には… 誰か走ってきてるとか… うん、誰もいないな」と確認してから前扉を閉め、右ミラーで後続車の動きを確認しながら発車~ と、その時! 「すいません、すいません!」という声が聞こえたのである。

驚いた私が反射的に左を見ると、前扉のすぐ外側に一人のお婆さんが…!!! 私はバスを止めて前扉を開けながら「このお婆さん、いつの間に… 何処からやって来たんだ!?」と思ったけれど、すぐに“ベンチに腰掛けいたお婆さん”がいないことに気が付いた… なんでやねん!

お婆さんが「ごめんなさい、フリーパスが見つからなかったもんで…」と言ったので、私は「そういうことだったのか! でも、そういう場合は乗ってから探すんだけど… ビックリさせないでよぉ~」と思った。

しかし、後になって考えてみると… そのお婆さんは「乗ってから探していたら… ましてや見つからなかったら、みんなに迷惑を掛けてしまう。それならば、次のバスでもいい」と気を遣ってくれたのかも…

でも、フリーパスが見つかった瞬間、まだ目の前にバスがいたもんだから… ついつい急いで呼び止めて… 結局、時間をロスさせて… あぁ、人間って… いくつになっても誘惑に弱いものなのねん。ハハハ…