3月28日。この日の早朝の気温はマイナス11℃で天気予報は一日中快晴となっていました。
そこで、以前から一度スキーにシールをつけて山スキーをしてみたいと思っていた計画を実行に移すことにしました。
チセヌプリスキー場のリフトを降りて少し滑り下りると、目の前にチセヌプリのなだらかな山容が見えていました。ここでスキーに今回購入したシールをつけて、歩き出します。私達より少し前に歩き出した2チームの若者達は快適に登っていきます。
夫もシーをつけるのは初めてでした。踵の方は2段階に上げられるようになっているので、楽に歩くことができました。スノーボーの人達はスノーシューを履いて早足で歩いていました。
なだらかそうに見える山容も、いざ登りだすと結構傾斜がきつくて大変です。最初は「くの字」の様に右へ左へとトラバスして歩きましたが、急斜面になるとズルズルと下がったり、少し身体をずらすとスキーが外れてしまします。
途中でバランスを崩して転び、スキーが1本外れてしまい、何とか自分で履こうとしましたが、傾斜もありなかなか履くことができません。夫にスキーを支えてもらいやっと歩き出しました。
そのうちに私は歩くコツを覚えて何とか1歩1歩順調に歩けるようになりました。ところが夫はスキーが外れやすいと、とうとう、担いで登りだしました。次第に夫と私の距離が離れてしまいました。右端の上部が私です。
頂上まであと少しです。折から強風が吹き始めて、吹き飛ばれそうになり、一足歩いてもスキーが戻ってしまいます。
急斜面も意外と真っすぐに登ると、スキーもはずれずしっかりと雪面について登れることが分かりました。
今さら戻るわけにもいかず、必死で歩きました。頂上直下を過ぎると傾斜がなだらかになり、急に足も軽くなってすたすたと足が動きます。
やっと誰も居ないチセヌプリ(1134m)の山頂に到着しました。1時間35分の登りでした。