現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

北京五輪の鳥の巣

2010-06-30 22:47:01 | 虚無僧日記
北京五輪「鳥の巣」貸します…1日4千万円(読売新聞) - goo ニュース

「トリノス」。イタリア語みたいな響きだが、
「鳥の巣」というとモジャモジャ頭のイメージ。
北京五輪のメインスタジアムの愛称だ。

行ってきました。とにかくバカでかい。大きさは
330m×220m。8~9万人収容できるという。

バスを 降りて「鳥の巣」まで行く道も 広く長い。
とても 辿りつけず、途中で引き返して来た。

東京オリンピックの時の 駒沢競技場 (2万人)
とは比較にならない。石原都知事がオリンピック
の東京開催に意欲を燃やしているが、東京では
とても狭すぎる。

さてはて、今日のニュース。「年間2億円の維持費を
捻出するため、一般にも貸し出すことに」。その使用
料が、一日 4,000万円。とても借り手もいなそうだ。

無用の長物。秦の始皇帝が建てた「阿房宮」(東西
600-800m、南北113-150m ) の二の舞になりそう。

NHKの大相撲中継良否論争

2010-06-30 10:06:06 | テレビ・映画・芸能人
相撲中継、反対意見NHKに続々(読売新聞) - goo ニュース


大相撲名古屋場所は開催されることとなったが、
NHKの中継放送について、5,600件もの意見が
寄せられ、そのうち、「中継に反対」が6~7割、
「賛成」は1割 とか。

視聴率も、以前は50%の高視聴率をマークした
こともあったが、最近は低迷し、今年5月の夏場所は、
千秋楽でも13・8%だったそうな。

つまり、大相撲を見たいという相撲ファンは もはや
1割。もう大相撲は「国民的娯楽」とはなっていない
ようだ。

NHKが「視聴者の意向を尊重して」というのならば、
放送取り止めが“是”となる。「反対」意見を押し切って
中継しても、視聴率はますます低迷し、大相撲とともに、
NHK離れは加速しそう。

日本の伝統芸、文化のひとつがまた自滅か。「尺八は
尺八家によって滅びる」とは わが師の名言。「相撲も
相撲取りによって自滅」。わが尺八界も心すべし。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。

人生は琴の糸

2010-06-30 07:18:20 | 心の問題
陳凱歌(チェン・カイコー)の映画 『人生は琴の糸のように』
(1991年北京映画製作所)

琴を奏でながら歌を唄い、村々を回っている盲目の旅芸人。
老人は「琴の弦を1000本弾き切れば 目が見えるようになる」と
いう言い伝えを信じて長年修行を積み、今では人々から神様と
呼ばれるまでになっていた。

彼の弾く琴の音と歌声に、争っていた男たちも、矛を収める
のだった。

彼は、村はずれの小さな廟に住み着いて琴を引き続け、ついに
1000本目の弦を弾き切った。しかし・・・・、目は開かなかった。

60年間ただひたすらこの日のために努力し、つらいことにも
耐えてきた老人は、いっぺんに生きる価値を失ってしまう。
絶望する老人に、うどん屋の主人が諭して云う。「これまでの
人生。あなたは、村人から神のようにあがめられ、幸せでは
なかったか」と。

目的はそれを達成するまでの過程が重要なのであって、結果が
大事なのではないという寓話か。ひたすら努力する姿には、心
打つものがあり、芸の力が人の心を揺り動かし、闘争心を失わ
せることはあり得る。尺八の音も、そのような伝説があった。
“芸人魂”として、私はいつもこの映画の盲目の琴弾きのこと
を思い出す。

陳凱歌(チェン・カイコー)の映画は、『黄色い大地』『大閲兵』そして
『さらば、わが愛/覇王別姫』『始皇帝暗殺』と、大抵観ている。
どれも、いい知れる深い感動に心沈められる。『人生は琴の糸の
ように』も、もっと知られていい映画だと思う。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。