現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

枇杷と琵琶

2013-06-21 15:08:28 | 虚無僧日記
私が“ビワが大好物”と聞いてか、昨日Tさんから
ビワをたくさんいただきました。「庭になっているけど、
誰も食べない」とのこと。ビワは 昨今では高級果物ですが、
種が大きくて実が少ないためか、敬遠されがちのようです。

さて、植物のビワと楽器のビワ、字が違います。「枇杷」と
「琵琶」です。植物の方が先かと思ったら、なんと楽器の
琵琶が先で、食べる枇杷は、楽器の琵琶に形が似ているので
「びわ」と名付けられたとか。

枇杷の葉は 万能に効くというので、乾燥させずに煎じて
飲んでみたら、腹痛を起こしました。ネットで見ると
「葉に多く含まれるアミグダリンは胃腸で分解されると
猛毒である青酸を発生する。最悪 命を落とす危険性あり」と。


中日新聞に「小椋佳」さんが自伝を連載していて、「50歳から
薩摩琵琶」を習い始めたとか。琵琶のコンサートも開いている。
次男の「神田宏司」さんも共に始め、今では数少ない「琵琶の
製作師」の一人。


また、6/14 中日新聞には、島津の末裔の「島津義秀」氏が
鹿児島で「薩摩琵琶の普及に心血を注いでいる」との記事。

尺八同様、愛好者が激減の「琵琶界」。起死回生に心血を
注ぐスターの登場。うれしいことでござる。





尺八家はいかめしく

2013-06-21 02:33:42 | 虚無僧日記
「吉田ナザロフ」氏のブログは、ロシアでの公演の
様子を詳細に書かれていて参考になります。たとえば、

「舞台では、フレンドリーな挨拶やトークは要らない。
終了後に尺八を見せたり触らせたりするなど、もっての
ほかと言われた」と。

なるほど、わかる気がします。少しでも尺八に馴染んで
もらおうと、私も ポビュラーやロシア民謡など吹きたく
なるのですが、コンサートでは「尺八本曲だけでいい」と
言われました。

たしかに、クラシックの奏者が自分の楽器を素人に
触らせるようなことはしません。

「一流の?尺八マスター」という触れ込みなので、
軽々しい態度は、格を下げる。特に尺八家は 「禅の
修行僧」というイメージですから、いかめしく、
毅然と、偉そうにしていることが 期待されるようです。

私にとっては、ロシア語など判らないのですから、
終始無言で通す方が好都合ですが、いちばん苦手なこと
です。これも私の試練、成長ですね。

とにかく、ジョークなど通じない、クソ真面目な国です。