現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

堀江貴文 『ゼロ』からの出発

2014-01-06 15:03:55 | 虚無僧日記
「ホリエモン」こと「堀江貴文(ほりえ・たかふみ)」。
ギャグは「ほりだしもん」。

「ライブドア代表取締役」から一転、逮捕監禁。まさに
「時代の寵児」と世間を騒がせたが、あれからもう10年。
昨年11月に刑期を終了し、ふたたび自由の身となって
「ゼロ」からの新たなスタートを切ったばかり。

その彼が早速にも本を出した。『ゼロ─なにもない自分に
小さなイチを足していく』

誰もが最初は「ゼロ」からスタートする。失敗しても、
またゼロに戻るだけだ。決してマイナスにはならない。
だから、一歩を踏み出すことを恐れず、前へ進もう。

堀江貴文はなぜ、逮捕され、すべてを失っても、希望を
捨てないのか?

彼の思考能力には感動する。刑務所に収監中もさまざまな
情報を発信してウン億円の収入があったというから驚き。
いくら金があっても、刑務所暮らしは悲惨。長野刑務所は
冬マイナス15℃にもなるのに、暖房無し、毛布一枚だけ
だったとか。虚無僧よりひどい。

喪が明けて(勤め=刑期を終えて)早速に各方面に動きだした。
「情報は金」と「有料メルマガ」の会員をどんどん
増やしている。


「100人の人がいいというものは成功しない。50%の人が
いいといい、50%の人がダメというものがヒットする。
万人受けするというのは誰にもウケないという裏返。

100人が100人「あの人はいいね」という人はあまり影響力が
無い。逆に50人が「素晴らしい人」といい、50人が「嫌いだ」
みたいに言う方が影響力は段違いに大きい。その代表的な
存在がホリエモンこと、堀江貴文氏だと思うわけです。

禅宗の坊さんは 皆、尺八を吹くの?

2014-01-06 14:11:27 | 虚無僧日記
『邦楽ジャーナル』2013年11月号に「ヨーロッパの
尺八フェスティバルに参加した外国人の尺八家40人に
聞いたアンケート」が載っていました。

「どこで尺八を知りましたか」という問いに「禅仏教を通じて」
「尺八の何を気に入りましたか」には「竹の感触」「本曲の音」
「地無しが好き」「日本の文化の音」と。
そして「日本に行きたい、禅寺を見たい。尺八を吹いている寺を
みたい。尺八の仏教的な歴史を習いたい」と希望の声が続きます。

外国人の多くが、日本に行って禅寺を訪ねれば、虚無僧が
たくさんいて、禅宗の坊さんは みな尺八を吹いている」と
思っているようです。

ロシアでもそのように聞かれました。「尺八と禅宗とは
本来無関係」と云うと、みなガッカリしていました。
「インターネットで、お寺の前で虚無僧たちが尺八を
吹いている映像を見たが、あれは違うのか」とも。

それで、半日「虚無僧の歴史」について私の持論を展開
することに。

まずは「仏教」について「釈迦の誕生から、中国を経て
日本に入ってきた経緯。そして日本では「仏教」と云っても
「密教系」「禅宗系」「念仏系(浄土宗、浄土真宗他)」
そして「日蓮宗系」に別れ、それぞれ全く違う宗旨を
唱えていること。そして「虚無僧」はそれら伝統的な
仏教とは全く違う次元で発生したものであること。

そしてまた「海童道」は、伝統的な「虚無僧」とも
全く違う次元で「道祖」が創造した世界であること。

ですから「虚無僧本山」の看板を掲げている「京都の
東福寺」や「紀州由良の興国寺」に行っても、虚無僧は
居ないし、まして「道曲を教えてくれる人も」日本では稀。

こう説明しながら、私としても淋しくなりました。
外国人が「これぞ日本の文化、日本人の魂(心)」と
まで信じてくれている「海童道」が、日本では全く
知られていないこと。日本人の多くが無関心であることに
むしろ恥ずかしくもなりました。



「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

一休と虚無僧」で別にブログを開いています。