現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「日本の文化」とは

2014-01-16 21:45:40 | 虚無僧日記
毎日新聞 1/3 社説「文化栄える国へ」。

「日本のさまざまな文化が 海外で高く評価され、人気を
集めている」との書き出しで、ワクワクしながら読み進めたら、
その「日本の文化」の中身とは、

「宮崎駿のアニメ、村上春樹の小説、安藤忠雄の建築ほか、
ファッション、現代美術、ゲームソフト、テレビ番組など」
でした。

そこには「邦楽も歌舞伎も能も茶も華も」含まれていない。

「アニメも小説も洋服も現代建築も外来のもの。しかし
外来のものを自分のものとし、日本の伝統と融和させながら
オリジナルな表現をしている」と。

そして「高い評価を得ている文化を社会全体で育てたいし、
国のバックアップも欠かせない。助成や顕彰する制度を
充実させたい」と。

もう30年も前だが「国際文化交流基金」の理事長が
「いつまでもお茶や琴や三味線じゃないでしょう。
現在の日本の姿を正しく世界に発信していくべきだ」と。

「国際文化交流基金」のホームページを開くと、そこには
「現代の舞台芸術」はあるが、邦楽や歌舞伎など古典芸能を
海外へ紹介する活動はない。

たしかに、現代の日本では、「邦楽」は非日常の世界だ。
そうさせてしまった邦楽家に責任はあるが、「邦楽」が
「日本文化」の範疇からはずされたことに、情けなさと、
深い悲しみを感じる。

モスクワ公演の模様がYoutubeに

2014-01-16 20:40:20 | 虚無僧日記
先月12/23 モスクワの「チャイコフスキー記念音楽院」の
ノマニエフホールで行われた「牧原一路尺八独演会」の
模様がYoutubeにアップされていました。自分で自分の
姿を見るのは、とんでもなく恥ずかしいのですが、ぜひ
見てください。後半拍手が鳴り止まずです。司会の
ユリアさん、和服をきれいに着こなして、美しかったです。

この公演は、なんと“日本の天皇明仁の誕生日を祝福して”
というメッセージ付きで、10月から開催されていた
『日本の心』シリーズの最終日、ファイナルコンサート
でした。それに日本から「尺八マスター」として私が
呼ばれたのですが・・・・・。なんでだろう なんでだろう。

どうやら、私は「虚無僧」ということで「禅のえらい坊さん」
のように思われたようです。全然、貫禄も風貌も風格も無く、
どう受け止められたのでしょうかね。



タイトルは「槇原一路 Итиро Макихара комусо」
になっていました。ロシア語って読めそうで読めない。なにせ
「I」が「N」のひっくり返った字。「R」が「P」ですから、
「ITIRO」が「INPO」。「インポ」。
「KOMUSO」は「KOMYCO」。「こみこ」。
なんかへ~ん。

ついでに、私のCD『竹打CHIKUDA』の曲に、なんと
私のホームページの写真をすべて貼り付けたのもYoutubeに
アップされていました。ロシアの竹友「サーシャ」の
努力のたまものです。ありがとうございますサーシャ。



私のホームページも見てください。