現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

18日は伊勢へ

2014-01-20 15:43:22 | 虚無僧日記

18日(土)伊勢で虚無僧。外宮、内宮にお参りしてから、
「おはらい通り」のはずれ、「神宮道場」の白壁の前で。

商店街は人通りも多く、通行の邪魔になりますので、
町はずれで、遠慮気味に。

駐車場から歩いてくる人の列が、今年は時々 途切れるほど。
人出が少ない。喜捨してくださる人の数も少ないが、
それでも20名ほど。さすがは伊勢。名古屋よりは
はるかに多い。

3歳くらいの女の子が母親から10円玉を渡されて、
私の方に向かってくる。「虚無僧」なんて見たことも
ないだろうに、まして「げ箱」に お金を入れることなど
教えられてもいないだろうに、本能的にそれがわかる
ことが不思議。人間は生まれながらに「布施、徳積み」の
心を持っているのでしょうか。

ご婦人が近づいてきて、じっと天蓋の中をのぞく。
「あれ、牧原さん!?」こんなところでSさんにばったり。
偶然か、必然か、こうした出会いがホントに楽しい。

喜捨いただいたお金は、駐車料代にすべて消え、朝から
飲まず食わず。

帰り道、津の本願寺に寄る。眞道さんに、天麩羅に、ソバと
餅をたらふくご馳走になり、さらに 車のトランク一杯の
野菜をいただいて帰る。お寺さんから布施をいただくとは。
ありがたや、ありがたや。


13日は大須観音へ

2014-01-20 15:43:12 | 虚無僧日記
毎年、大須観音と伊勢で虚無僧することにしています。
今年は13日(月)に、大須観音に行きましたでござる。
1月の第2日曜日は「成人式」の日。そして大須観音では
「成人式の日」に、正月の注連(しめ)飾りなどを燃やす
「左義長(さぎちょう)」を行っています。

昨年より人出が少ない。屋台も出ていませんでした。
成人式の日ですが、晴れ着の娘さんも数人だけ。
10代の若い人が圧倒的に多い。若い世代は「虚無僧」に
見向きもしません。社会が もう「虚無僧」を受付けなく
なっているのを感じます。

以前なら10分に1人、1時間で5、6人は喜捨して
くださったのに、2時間吹いて4人。それでも、年配の
ご婦人と、40歳くらいの男性、そして10代の女の子が
二人。4人だけでも虚無僧に喜捨していただけたことが、
ありがたくうれしい。

あきらめて地下鉄の駅に向かうと、詩吟の会の幹部の方々
にばったり。今日大須で「新年会」とのこと。

「しめた!」とお布施を期待しましたが、新年の挨拶だけで
「さよなら」。ああつれない。どうも最近は、懐具合が
豊かに見られているようです。虚無僧で生きなければと
いう必死さが、私から見られなくなったせいでしょうか。