現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

金閣寺の謎

2020-02-06 22:55:06 | 虚無僧日記

先日の京都旅行で、観光バスのガイドさんが「金閣寺と

銀閣寺、どちらが先でしょう?」と聞くので「金閣寺」

と答えたら、「いえ、違います。銀閣寺が先です」と。

びっくりポン。

「金閣寺は足利三代将軍義満が1390年代に、銀閣寺は

八代将軍義政が1490年に建てたものですから、約100年

後です」と知ったかぶりに教示してきた。


ところがところが、今考えるに、現在の金閣寺は

昭和30年(1955)に再建されたものだから、若い新人の

ガイドさんは「銀閣寺の方が古い」という認識だった

のかと。

そこで金閣寺について調べてみた。

「金閣寺 焼失前 カラー」の画像検索結果

焼失前の姿は、もうボロボロ、金箔など剥がれ落ちて

とても見る影ない。

また創建当時は、金箔が貼られていたのは三階のみで

二階は黒漆が塗られていたとのこと。構造も違うようだ。

入口の位置が違う。金閣が創建されたとき、その北側に

天鏡閣という二階建ての建物があって、金閣寺舎利殿

とは、空中廊下でつながっていた。

 

すると現在見る金閣寺は、昭和に創られた建物となる。

今日、日本の象徴のような、観光の目玉になっている

金閣寺だが、当初のものとは似て非なるもの。

それが「世界遺産」とは、詐称ではないか。

これが、「創建当時の姿」とされる金閣寺のCG画像です。