先日の京都旅行で、観光バスのガイドさんが「金閣寺と
銀閣寺、どちらが先でしょう?」と聞くので「金閣寺」
と答えたら、「いえ、違います。銀閣寺が先です」と。
びっくりポン。
「金閣寺は足利三代将軍義満が1390年代に、銀閣寺は
八代将軍義政が1490年に建てたものですから、約100年
後です」と知ったかぶりに教示してきた。
ところがところが、今考えるに、現在の金閣寺は
昭和30年(1955)に再建されたものだから、若い新人の
ガイドさんは「銀閣寺の方が古い」という認識だった
のかと。
そこで金閣寺について調べてみた。
焼失前の姿は、もうボロボロ、金箔など剥がれ落ちて
とても見る影ない。
また創建当時は、金箔が貼られていたのは三階のみで
二階は黒漆が塗られていたとのこと。構造も違うようだ。
入口の位置が違う。金閣が創建されたとき、その北側に
天鏡閣という二階建ての建物があって、金閣寺舎利殿
とは、空中廊下でつながっていた。
すると現在見る金閣寺は、昭和に創られた建物となる。
今日、日本の象徴のような、観光の目玉になっている
金閣寺だが、当初のものとは似て非なるもの。
それが「世界遺産」とは、詐称ではないか。
これが、「創建当時の姿」とされる金閣寺のCG画像です。