今朝のNHKラジオ深夜便は「塔和子」さんの話でした。
塔和子さんは、ハンセン病で、亡くなるまで70年にも
及ぶ隔離生活を余儀なくされた。絶望的な生活の中から
生み出された作品は、力強い言葉で、生きることを
肯定的に描き、人間の尊厳を問い続けるものであった。
まさに「懸命に生きようとする魂の叫び」だ。
待つ
私はいま暗いところにいて
どこからか光のさすのを待っている
私はいま未知数だから
明日という日を待っている
人に
待つという希望を与えた大いなるものよ
もし
この優しいことがなかったら
人は死んでしまう
いつか必ず
光はさすと思えるから
あるいは
あの芽生えがある
あの日がくると
ほのぼの思うこの希いがあるから
どんなに暗いところででも
生きていられる
そしていつか必ず本然の姿を
見つけて叫ぶのだ
出会いだ光だ
喜びだと
ああ、そんな青空に、私はなりたい。