おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「氷河期世代」はいま

2013年01月18日 | Weblog

 

午前6時の気温はマイナス11度。それよりなにより、昨夜から今朝にかけての積雪がハンパない。

30~40センチもあるだろか? ご当地のきのうまでの総降雪量は、気象庁の速報値によると584センチ、積雪深度は164センチだそうな。

少し重い雪で、きょうは仕事しながら除雪に明け暮れることになりそうでござる。

写真は、きのう午前8時半過ぎにキング第4リフトから撮影したもの。天気が良かったので、そそくさと出かけましたが、雪があまり深くなく、滑っていて底付きする感じなので、1時間で帰宅いたしました。

その後は、今に至るまで延々と雪模様の天気になりましたから、ま、1時間の滑走でよかったってことだ。

さて、

過日の日経電子版によると「若者たちの危機」だそうな。

現在の30代のみなさん、いわゆる「氷河期世代」は、学校を出て正社員になり、終身雇用を前提に結婚し、家族をつくるという、それまでなら、ごく当たり前の人生のレールが初めて壊れた世代なのだそうだ。

つまり「多くの大学生がやむなくフリーター、派遣など非正規労働の道を歩んだ」世代。

記事に出てくる33歳の男性は、北海道の大学を出て、派遣労働者として工作機械や自動車部品などのメーカー7社を渡り歩いたという。最初の会社の月給は約25万円だったが、今は22万円程度だそうな。

 非正規雇用では年功賃金が完全に崩れておるのだ。

さらに記事によると「20代前半で正社員の8割強だった賃金水準は40代後半になると半額にまで格差が広がる。厚生年金は5割が加入対象外で、9割の人は退職金をもらえないなど老後の備えも薄い。」という。

民間企業に勤める正規社員の賃金も下がった時代ではありますが、非正規はもっと酷かった。そして公務員だけ、我々の税金でぬくぬくとしておったです。

こんないまの雇用慣行では、30代後半からの再就職はさらに厳しいことになるのだそうだ。その高齢フリーター層に氷河期世代が入り始めているのだ。

政治はここをなんとかしないと、ニッポンの先行きはかなり怪しい。子づくりはもちろん、結婚の見通しもないのだから国家存亡の危機でもありまする。

こんな話を聞くと、我々世代はなんだかんだいいつつも、逃げ切った感がありまする。

おぢたち高齢者は、こうした若い世代のために何かできないのだろうかとも思います。その一方、「そういうことですから、年金減らします」と言われても困る。

だから、景気をよくして、パイを大きくして、給与水準の底上げを図るのが正しいのだろうけど、アベノミクスは単なるバラマキノの気配が濃厚じゃ。

今週号の週刊現代で古賀茂明さんも「アベノミックスが復興を遅らせる」「金融政策はうまくいっているが、財政政策と規制改革という残り2本の矢は的外れな方向に飛ぶのではないか」と危惧しておる。

こと、公共工事に関しては、どうやら安倍政権のバラマキは大いに問題ありだ。全国各地で公共工事が行われれば、関連業界はニンマリだけど、人手不足とコスト増が震災復興を遅らせるのではないかと古賀さんは申しておる。

震災復興はもちろん大事だ。そこに加えて、氷河期世代の若者を救う手立ても必要だ。

あれもこれも必要なことばかりだけれど、安倍総理の健康不安も再燃だそうな。「夜眠れない」ゲリピー総理で、ニッポン国、大丈夫か?