午前6時の気温はマイナス19度。まだ明けない西の空に大きな満月が輝いておりまする。
きょうも雪は降っておりませぬ。雪かきがないと、たいした楽だなぁ~ と思う朝でござる。
そんなこんなで、きのうは今シーズン3度目となる薪小屋の屋根雪を下しました。以前ご紹介した新潟のスノーダンプが今回も大活躍。薪小屋の雪を下し、落した雪を除雪機で跳ね飛ばしてちょうど1時間でござった。
これまでと比べれば、鈍行と特急ほどの差でござる。
でもって、道具といえば薪の玉切りにこんなものを発見いたしました。これはどう見ても優れものでござる。なんといっても、チェンソーの歯が土に触れることがない! これがあれば丸太をくるりとひっくり返せるし、浮いたままで玉切りができる。
おぢの購入する「追い込み材」は、重くて、硬くて、大きいのでござる。「重くて、硬くて、大きい」それだけでなんか凄い、羨ましい。ではなくて、扱いが危険だし、大変なのでござる。
そんなことですから、大きな木の根もこれで軽々動かせるような気がします。たぶん…
ご存じない方にお教えしますけど、チェンソーの歯、これに石でもひっかけようもんなら、いきなり切れなくなる。歯を研ぎ直せばいいようですが、まずは時間がもったいない。歯の寿命もいきなり縮まります。
そんなことで、この優れもの、雪解けまでに購入いたす所存なのじゃ。
ところで、おとといの強風の中、滑走区域外で二人が死亡しておる。HANAZONOの滑走区域外ではフィンランド人、アンヌプリビレッジの区域外ではニセコ町の方でござる。
フィンランド人の方は「テロさん」というのだそうな。だから「北海道でテロ、死亡」と揶揄するブログまで…
いずれもクラックに落ちたらしい。「ニセコなだれ情報」でも注意を促しておったのに、二人とも閉鎖されておる区域外へ出るゲートをくぐって、中に入り亡くなった。
警察では「スキー場が管理している安全な場所でスキーを行うように注意を呼びかけている」そうだけど、それを言ってしまってはニセコのスキー場にはるばる来る意味がない。
ご当地スキー場の魅力は、なんといっても非圧雪の深雪斜面でござる。滑走区域外と呼ばれるところが素晴らしいから、わざわざ北欧フィンランドからもやってくる。
整備された圧雪斜面を滑るなら、どこのスキー場でもいいようなもんです。別にわざわざヨーロッパから東の果て日ニッポンの北海道ニセコまで来ることはないのです。ノートラックの深雪こそが、ご当地の魅力なのです。
ただし、おとといは吹雪の翌日で強風、上部のリフトは動いていなかった。当然ながら区域外へ出るゲートは閉じておった。だけど、だれかがゲートをくぐっておったので無謀にも行ってしまい、事故に遭った。
ご当地スキー場周辺は、吹雪のあとに雪崩の危険が増大することになっておる。過去の雪崩事故、遭難事故はほぼ吹雪の翌日でござる。これはもうはっきりしておる。
今回は、雪崩の端緒となるような、深雪の深い亀裂に落下して這い上がれなかったか、頭を打ったか。いずれにせよ、ルールを無視する暴挙。
お二人のご冥福をお祈りするとともに、ご当地においでの際は、「ニセコルール」をしっかり守って、滑りを楽しんでいただきたいものでござる。
しつこいようですが、「生きてるだけで丸儲け」なのでござる。