午前6時の気温はマイナス15度と冷え込んでおります。今朝も晴れておって、放射冷却による冷え込みなのでしょう。
この3日ほど降雪のない朝を迎えていて、豪雪地帯の住民もさすがにホッとしておりまする。パウダーファンにはつまんないわけですが、住民にとっては、少し休んでもらわんことには除雪疲れで身体が持ちませぬ。
きょうもどうやら降雪はないようで、きょう日中は、煙突掃除でもしようかと思っております。過日購入した室内用掃除袋がまことに便利なので、掃除がすっかり楽になったためでござる。
おかげで、早め早めの対処ができるようになりましたです。なにはなくても、道具ですなぁ。
さて、
経産省の専門委はおととい、発送電分離の方法について、送電を「法的分離」(別会社方式)にすることで大筋合意したそうな。次回2月の会合で「改革案」をまとめるという。
法的分離は、送電専門の別会社をつくって送電網の所有権や運営を移す、ということだそうな。中立的に運営しているかどうかは独立機関が監視するそうで、もしそうなれば、まことにけっこうじゃ。
電力会社の影響力を排除する形で分離できるならよいけれど、そのあたりはどうなのか?
現在は、電力会社が発電も送配電も、一手に握っておる。だからベンチャー企業なんかが発電事業に進出しようとしても、電力会社が自分たちに都合のいいように送電網を運営しておるわけで、新規参入しにくい仕組みなのじゃ。
それじゃぁ、どもこもならんってことで、発送電の分離なのだ。うまくいけば電力は文字通り自由化され、電気料金は競争に晒されて安くなる。
ヨーロッパのように原発の電気を使いたくなければ、多少高くても再生可能エネルギーなどによる電気を買うこともできる。
しかし、この別会社がもし電力会社の子会社になったり、持ち株会社になったりしたら、経営にも人事にも影響が及ぶわけで、意味がない。
しっかりした分離となるのかどうか、注視せねばなりませぬ。
その一方、「機能分離案」というのもあるそうで、運営を独立機関に移し、別の独立機関が監視する複雑な仕組み。で、しかも電力会社が送電網を資産として持ち続けるそうで、こうなっては丸きり意味がない。
いまんとこ、法的分離が優勢らしいけど、法的分離でも骨抜きの可能性は大いにある。分離の時期も決まってないというし、今後、分離をどう進めるかの具体策を詰める必要がある。
例によって経産省のスケジュールでことは進む。来月の会合でどんな改革案となるのか、大注目でござる。
自民党内最右翼の安倍政権としては原発は維持するのだろう。しかし、安倍政権が自由主義経済の立場にしっかり立つつもりなら、効率的な発送電の完全分離は、消費者の利益につながる規制緩和となりまする。
財務省はヒキガエル野田をパペットとして、いいように操って消費増税させた。一方、安倍政権では経産省が官邸に入っておる。経産省が主導する内閣となっておるわけで、発送電の完全分離の行方は、まことに不透明なのじゃ。
トホホなことでござる。
話は変わりますが、きのうは日銀の政策決定会合がありましたです。今回新たに2%の物価上昇率を「目標」に定め、2014年以降、期限を定めず国債などを買っていくという、「期限のない新たな金融緩和強化策」を打ち出した。
だからさらに円安が進むかというと、そうは問屋が卸さない。市場では「材料出尽くし感」や「失望感」もあって、1%程度の円高に振れておりまする。
円安にこのままブレーキがかかるかというと、そうはならんじゃろ。今年7月の参院選に向けて、さらなる円安は必定でござる。
SBIネット銀行で、豪ドルの3カ月定期預金の金利はいま4%でござる。さらに円安が進む可能性もあるわけで為替のメリットもありまする。
豪ドル預金を始めるなら、為替が一服しておるいまがよろしいかと思いますです。
ついでながら、インフレへ向かっておるゆえ、より安全な金への投資も増えておるそうで、金投資もよろしい。
住宅ローンも、金利がこの先ズンズン上がっていく可能性があるので「固定金利」への転換も必要じゃ。
この20年、株の場合は、黙って空売りしてきた人だけが儲かった。土地の値段も下がる一方だった。そんなこんなが、がらりと変わる局面かもしれませぬ。
インフレ時代に対応する考え方への方向転換が、いまこそ必要ですぞ!!