午前6時の気温はマイナス14度。連日厳しい冷え込みです。
きのうの当ブログの標題、「高市VS野田、女の闘いどっちが正しい」などとしましたが、そんなことさっぱり書いてなかったわけで、まことにスマンこってす。
書こうとは思ってました。思ってましたけど、スキーに行く時間が迫ってきたもんだから、「チョー手抜き」してしまったのでござる。家にスキーから帰ってきて、ようやく気付き、慌てて直しましたけど、とうとうボケ症状でござろうか…
そんなことで、きのうは午前8時前に我が家を出発し、8時15分には若者たちに交じってリフトに並んでおりました。
正月休み明けということで、並んでおるのは8~9割が外国人。もっとも、先頭付近に並んでおるのはニッポン人スキーヤーやスノーボーダーの方が多かったかも。
で、いつものようにきっちり1時間、滑りまくりました。リフト上では、30代か40代の訛りの強いオーストラリア人に話しかけられましたです。
彼は今回が初来日だそうで、友人と計4人でゴンドラ近くのコンドミニアムに泊っておるそうな。寒そうでしたが、パウダースノーの質のよさにたいした感激した様子でござった。
でもって、ちゃんと雪崩情報もチェックしておって、ゲートがオープンするという情報もしっかり把握しておりましたです。おぢは出発前に、お隣りに宿泊中の方に教えていただき、直後にFMニセコでも聞きました。
この雪崩情報、しっかり機能しておりまする。情報を提供しておるのは、著名な登山家でおぢの高校の先輩でもあります新谷暁生さんが主宰する「ニセコ雪崩調査所」でござる。
毎朝、新谷さんをはじめとするこの調査所のメンバーが、山に登り、雪崩の危険がないか弱層テストを行い、天気図を確認し、データを日本語と英語で公表しておるのでござる。
頭が下がります。どんだけ雪崩遭難事故の防止に役立っておるか、わかりません。花園に「レジェンド・オブ・シンヤ」というコースがありますが、これ新谷さんへのリスペクトってことなのか?
そんなことで、10時半にゲートが開いて、おぢも背中のザックにスキーを取り付けて1歩、1歩ピークへ向けてハイクいたしましたです。
これがしんどくてねぇ。途中、休み休みでぜいぜいはぁはぁしておりましたです。そんとき、おぢよりかなり年上の爺さんが、息も切らさず、ゆっくり、しかし確実に登ってくるわけ。
で、情けないことに、おぢよりさらに爺さんのこの方の後ろについて、山頂めざすことにいたしました。今日の写真は、ピークに着いたとき携帯で撮った、この爺さんでござる。
聞けば、71歳とか。ちょうど10歳年上ですけど、体力も経験もはるかにおぢを凌ぐ感じでござった。登る途中に、一旦平坦なところに着くので、ここでお幾つか聞いたのです。
でもって、ぽつりと言いました。「ここで休んだらダメなんだ」。しっかり休もうと思っておったおぢ、とぼとぼと猛吹雪の中、付いて行きましたです。他人を爺さん呼ばわりしておりますけど、おぢの方がよっぽど爺さんでござる。ごめんなさい。
おかげんさんで、今シーズンの初ピークと極上深雪パウダーを満喫できましたです。今シーズン最高のパウダーでござった。このお方に感謝でござる。
ついでながら知らない人のためにニセコアンヌプリのピークへの行程をお教えいたします。知ってる人にはどうでもいい情報でけどね。
ピークへ向かうには、ニセコグラン・ヒラフスキー場のキング第4リフトを降りてから、ツボ足で直登です。まずは45度近い急斜面を一歩一歩はぁはぁぜいぜい登ります。
初めての方は、後ろを振り返ってはいけません。クラクラする急斜面で、それだけでビビります。
早い人で7~8分も登ると、多少斜面はなだらかに。そこをさらに5分ほど登ると稜線に出ます。時間の目安は、あくまで若い人のペースです。誤解なきようにって、だれも誤解しませんか…
ここからは風がたいした強いことになってます。耳が千切れるほどの感じでござる。この先は稜線沿いを進むと小さなコンクリートの避難小屋のあるピークに到着いたします。若い人で約20分でござる。
こう書けば、たいしたことはないのですが、重いスキーを背負っておるのでけっこうしんどいわけ。さきの爺さんは軽いスキーのようでしたけど、ああいうスキーだと技術のないおぢは辛い。
重くて幅広のファットスキーでないと、未熟者は深雪を楽しめません。
このピークから大滑走するのですが、たいていの場合、ここは強烈な風で、立っているのもままならない状況。なので一旦は避難小屋で一服するのがお勧めでござる。
できれば、ここで水分補給とチョコレートなどの糖分補給するのがよろしい。ザックに水とキャンデー、チョコは必須です。
で、滑るのですが、パッと見、どっちを向いても下がまるで見えない急斜面でござる。初めて方は正直、ビビります。斜面も風にさらされてカリカリですから、滑り落ちるような怖さもありまする。
でも下の見えないカリカリの急斜面は、直下の100メートルほど。ここが怖いなら横滑りで降りるのもよろしいです。
その先がいよいよ深雪天国でござる。広い1枚バーンがドーンと広がっておるんだなぁ、これが。このふあふあ急斜面を滑って行くときの快感が、何とも言えないのよねぇ。
羊蹄山を滑ったときと同じですね。あっちはシール付けて8合目までで5時間とか登るわけですけど、こっちは20分。あっおぢの場合は30分。
深雪を滑ることのできるボードの方なら、ニセコアンヌプリのピーク、だれでもOKと思います。これを覚えるとニセコにはまること間違いなしの深雪ビューティフルゾーンなのでございます、ハイ!!