おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

TPPを巡る猿芝居

2013年10月11日 | Weblog

 

午前7時の気温はプラス14度。どんよりしたいまにも降り出しそうな空模様でござる。

って書いてると、細かな雨が降ってきました。

気温はきのうの朝とはうって変わって、10度も高い。

今朝はストーブに火も入れず、半袖Tシャツ姿でブログを書いております。

休肝日明けで昨夜お酒をいただいたせいか、体調もよろしいすっ!!

ところで、きのうの昼前、お近くの農家から電話をいただきました。

「ジャガイモの用意ができたよ」というのです。

そう、この時期、我が家ではご当地特産のジャガイモを大量に買い込み、あちこちに届けておるのです。

今年も20キロの袋を7つも注文したのです。そしたら、今年はできがよく「サービス」ってことで1袋余計にいただきました。

おぢの経験から、漁師はたいした気前がいいことになっておる。

漁から戻ったら、魚の1匹や2匹、ポイとタダでくれたりもいたします。

その点農家は、そんなことがほぼないことになっておる。

燃料費は高価だけど、パッと海に出て、サッと漁をして帰ってくるのが漁師。

一方、1年間丹精して育て、ようやく収穫の季節を迎えるのが農家。

だから、農家は気前よく、人にくれたりはしないものなのです。

漁師の場合は、「板子(いたご)1枚下は地獄」の命がけの漁で帰ってきてホッとしておるってこともあるかしらん。

「また、あした漁に出ればいい」ってこともある。

漁業と農業、同じ1次産業ですけど、その仕事の風景と気質にはエライ違いがあるのです。 

そんなこんなで、来週あたり、近しい人にジャガイモをお届けすることになるのです。

B級品ではありますが、東京のデパートでも売っておるブランドのジャガイモ「くっちゃんジャガ」なのじゃ。

ご当地に住んだおかげで、ジャガイモの目利きもそこそこできるようになりましたね。

札幌のスーパーなんかでも、ときおり「酷いもの売ってるじゃん」と呆れることがある。

ジャガイモは、畑で日に当たったりすると、表面が多少青っぽい色になったりいたします。

こんなもん、うまくなんかないわけ、ご当地の人ならけっして買ったりいたしませぬ。

そんなもんが平気で売られておったりする。

酷いスーパーもあったもんだと思いますが、ご当地周辺の道の駅なんかでもときおり目にしたりする。

目利きのできない都会の人に「安く売ってしまえ!」ってことだろか。

なかなか、ややこしい

ややこしいといえば、例のTTPでござる。

政府・自民党は、コメ、麦、砂糖、乳製品、牛肉・豚肉を農産物の「重要5項目」として、関税をなくさない「聖域」にしてきた。

それがここへきて、すっかり聖域などない話になってきておる。

そもそも、「聖域を守る」なんてこと、TTPに途中から参加する我がニッポン国が「できるわけないじゃん」と誰しも感じておったはず。

なのに農協なんか、自民党の農水族を支援したり、農水族の議員も「聖域を断固として守る」とか申しておりました。

どっからどう見ても「猿芝居」。

自民党議員を支持した農業団体は、「公約違反だ」「詐欺同然だ」とたいした怒っておるらしい。

総理が農水族がならまだしも、内閣が中心となって、TPP参加を前提に話を進めておるわけで、ハナから聖域もへったくれもありゃしない。

アホでござる。

そもそも輸出産業を中心とした経団連は、TPPに参加したいわけで、それに答える形で自民党は政策を進めてきたのです。

TPPに反対し、なのに自民党を支持してきたニッポンの業界団体も業界団体なら、一応はそれにこたえるふりだけして、彼らの支援を受けて当選した自民党議員も自民党議員じゃ。

この先、農産物や畜産物が、どうやら安い値段で大量に外国から入ってくることになる。

収穫後、日本に運ぶ前に農薬を農産物に散布するポストハーベスト。ニッポンでは禁止だけど、アメリカではOK。

遺伝子組み変えの農産物も、アメリカが中心だ。

BSE問題というと、よくわからなくなるけれど、元々は狂牛病。これもずんずん規制が緩くなってきておる。

とりわけ怪しいアメリカ産の農畜産物は、購入を避けないとヤバイ。

上記HPがどこまで本当か分かりませんけど、アメリカ産の農畜産物が相当ヤバイのは、まず間違いがない。

外国産の牛肉をもし買うなら、狂牛病がまったくなかった「オーストラリア産」でしょう。

農畜産物は、やはり比較的安全なヨーロッパ産でしょう。少しはチェルノブイリの影響があるかわからんけど、本州産の比ではない。

いずれにせよ、年寄りなんかはともかく、若い母親はしっかりしないと子どもにとんでもないものを食べさせてしまう時代の到来でござる。

いまでも、アメリカ産の牛肉を使っておるファストフード店に行列する母子なんか見ると、「そんなもの食べさせてていいのか?」と心配にもなりまする。

それがどんどこニッポンに入ってくる。

気をつけなければならないのは、外食です。

安くておいしいけど、中身はまるきり怪しい中国での料理と似たりゴンベになるのです。

ニッポンがTPPに参加しない選択肢って、どうだったんだろねぇ。

おぢにはよくわかりませんけど、こと農畜産物に関しては、できるだけ「地産地消」、そして「国産品愛用者」に徹することにいたしますです、ハイ!!