おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

薪を上手に燃やす方法

2014年11月22日 | Weblog

 

午前7時の気温はプラス2度。

曇り空ですが、いまは雨も降っておりませぬ。

予報では終日、弱い雨となりそうで、一度全部解けてほしいものですけど、どうだろ?

きのうは、

朝から晩までたいした慌ただしい一日でござった。

そんなことで、当ブログの更新も「ま、いっか!!」ってことになったのでした。

わざわざ見に来ていただいた数少ない読者の皆さん、スマンこってす!!

ところで先日、

薪ストーブについてプロがあれこれ教えてくれる「知って得する薪の燃やし方」という、ニセコ町で行われた勉強会に行ってまいりましたです。

講師はニセコ町のストーブ屋さん。

こちらはシロウトゆえ、あれこれ思い込みがあったのですが、プロからお教えいただき、ずいぶんと勉強になったのです。

まずは薪の乾燥から。

薪小屋で乾燥するにしても、北海道なら西風が小口(輪切りにした面)当たるようにすると、よく乾燥するのだそうな。

水分が20%程度になるまで乾燥させるのがよろしいそうで、夏を2回経過し乾燥させるのが良いとか。

そして薪はどんな細いモノでも、必ず割った方が良いのだそうな。割らないと何年経っても乾燥しない場合もあるとか。

そして、煙突は長さは6.5メートル以上必要で、真っ直ぐにして必ず室内に置くのが良いとされる。

煙突は室内であっても2重煙突にして断熱すると、煙突は冷されないのでスス(クレオソート)が付きにくいという。

我が家は高価な2重エントツは使ってないために、エントツがよく詰まるようなのです。

1本3万円以上するエントツ、あれこれ部品を加えれば総額は40~50万にもなりそうで、なかなか買えませんが、そのうちなんとか…と思っております。

そして、ストーブに着火する際です。

これは、ストーブの炉内に薪を「井げた」に何段か積んで、最後に焚き付けを積み、一番上にガンビの皮など着火剤を乗せて火をつけるのだそうです。

井げたに積むのはいいとして、下から着火するもんだと思ってましたけど、まるきり逆なのです。

なぜか?

燃やし始める際には、「できるだけ白い煙を出さないようにして、ゆっくりと燃やす」のが大事なポイントだそうで、こうすると白い煙があまり出ないのだそうな。

薪の持つエネルギーの3分の2が「燃焼ガス」、燃焼ガスとは揮発性のガスで「炭素や水素」のことだそうな。

真っ白い燃焼ガスはいぶって出るものなので実は未燃焼、燃焼ガスがちゃんと熱に変わっていないってことらしい。

だから着火から15分ぐらいかけて、白い煙をゆっくり出すのが良いのだそうな。

白い煙が出なくなってからは、ガンガン高温(800度以上)で燃やすのがよろしいとか。

いま時期、そう寒くないころは、上記のように一気に高温にして、朝2時間、昼2時間、夜2時間に分けて燃やすのが、薪の節約にもつながるそうな。

ついでながら、薪5~6立米(4式)は、灯油にして1000リットルに相当するそうだ。

4式は我が家一シーズン分の薪に相当します。石油1000リットルってリッター100円としても10万円だもねぇ。

樹木として育ってる間にCO2を吸収し、薪となってからCO2を出すわけですが、温暖化ガスは差し引き±ゼロ。

環境にも優しい薪ストーブ、手間暇はかかりますが、薪そのものはそう高くはない。

薪を切ったり割ったり、積んだりするスペースさえあれば、チョーお勧めなのでござる。