午前6時の気温はマイナス2度。雨も雪も降っておりません。
静かな無風の朝でござる。
さて、
アベノミクスによる倒産が増えておるという。
円安による仕入れ価格の高騰で、利益が確保できずに倒産する企業が増えておるのだそうな。
週刊文春11月27日号が伝えておる。
これによると、輸出産業を中心に大企業の業績は絶好調だそうな。
その一方、ガソリン高騰で運輸業界、輸入の多い食品業界、中国生産の多いアパレル業界がヤバいのだそうな。
10月の円安を原因とする倒産は39件で、2013年1月以降最多となった(帝国データバンク)とか。
特徴はというと、負債が5億円未満の中小・零細企業の倒産が7割に上る。
ニッポン企業の99%は中小企業でござる。労働人口でも7割を占めるのだそうな。
でもって、倒産とは数か月後に現れる現象だとか。
つまり10月末の「日銀黒田バズーカ」による急激な円安の影響は、年明けに本格化するのだそうな。
大企業は円安で絶好調だ。
だから円高時に海外に生産拠点を移し「空洞化」したニッポンに、再び工場が戻ってくるかっていうと、そうはならんだろ。
アベノミクスと言ったところで、実際には「金融緩和と財政出動」という旧来の景気対策の枠を出ておらんのです。
いつまで経っても第3の矢がないのだから、世界のエコノミストの失望感も大きいのだ。
そこへ持ってきて急激な円安でござる。
そこで、年明けからの中小企業の動向と、120円台目前の円安がこの先さらに進むのかどうか、これによる物価高も気なるところ。
目先、株高だけは続く気配ですが、先行きの経済見通しはずんずん不透明。
一番心配されるのは、不景気と物価高の「スタグフレーション」(不況下のインフレ)ってことだ。
デフレも困るけど、インフレで不況も困るわなぁ、、、
安倍総理は「アベノミクスが正しいか、正しくないかの選挙だ」と申しますけど、そもそもいつまで経っても第3の矢が出てこないことが問題だった。
だから正しいとか正しくないとかではなくて、倒産が増えるような失敗だったということ。
考えてみたら見てもくださいな。
そもそも安倍総理の目指すところと、多くの国民の望むところが、まるきり違うから困るのです。
デフレが解消し景気が回復、国民生活が豊かになるのが総理の目的ならよいけれど、憲法改正とか集団的自衛権行使容認とか、多くのニッポン人が望んでいないことがこの人の最終目的だからヤバイのです。
何遍でも書きますけれど、いまの自民党政権はいわゆる「保守」ではありませぬ。
「古きを守って保つ」のが保守政治の在り方ですけども、どう見てもそうじゃないだろ安倍政権。
革命家を総理にいただく極右政権というところが大問題だと申しておきましょう。