午前6時の気温はマイナス6度。
たいした冷え込みではありませんが、今朝は寝ていて寒くブルブル震えるほど。
就寝前、ストーブに放り込んだ薪が、そのまま消えてしまったのでした。
これ、この間もやっちゃった。
同じ愚を2度も3度も繰り返すとはねぇ、、、
ちゃんと燃えておれば、そうは寒くなかったはずなのに…
賢くないというのか、ボケてきたというのか、なんだかなぁ~ って感じっす。
おかげさんで今朝の室温、プラス15度を切るところまで下がっておった。
寒いはずだ。
雪はというと、今日も深々と降り続けております。
極上パウダーの季節が今年もやってまいりました。
いよいよご当地は本格的なパウダースノーのシーズンです。
そういえば先日、お隣ニセコ町で「ニセコ雪崩ミーティング」という雪崩事故防止のための集まりが開かれた。
この中で、日本気象協会の半田晋二郎という方のお話が興味深かったのでご紹介だ。
最新の気象研究によると、ロシアのソチ、ボスニアのサラエボ、カナダのバンクーバー、オーストリアのインスブルックが大変なことになるそうだ。
これら4都市は過去に冬季五輪が開催された場所ですが、今世紀末には雪が足りなくなり、冬季五輪は開催できなくなるというのです。
一方、我が北海道の札幌、スイスのサンモリッツ、アメリカのソルトレイクシティーは100年後でも雪の量は安心だそうな。
ただし、標高の低い場所での雪は、少なくなる可能性があると申しておりました。
世界的な大規模投資がご当地で行われる背景には、こうした100年後の事情があるのかもしれませぬ。
将来、雪が降らなくなる可能性のあるところに、スキー・スノボ客のための高級ホテルなど、新規に建てるはずがないもんねぇ、、、
そんなこんなで100年後、ニセコにお住いの皆さまは、今まで同様、しっかり雪かきに明け暮れることになりそうです。
このほか、はるばるスイスやフランスの気象関係者もご出席でした。
この2つの国では詳細な雪崩情報を「国立施設」が提供しているとか。
一方、ご当地では、おぢの高校の3年先輩にあたる新谷暁生さんが主宰する民間団体「ニセコ雪崩調査所」が少ない人数で雪崩情報を提供しておるのです。
毎朝、キャットで山に登り、弱層テストをして、日本語と英語で情報提供しておるわけ。
御年70歳が早朝から奮闘しておるというところが凄い。
頭が下がりますけど、おぢのわずか3歳年上だもねぇ、、、
ニセコでは、雪崩防止のために70歳の民間人がひとり大活躍してますけど、スイスでは国立の「雪・雪崩研究所」が調査して、情報提供しておるのだ。
ニッポンなら、さしずめ札幌管区気象台あたりが、ご当地に専門施設を設け、大人数で調査して雪崩事故を防ぐ情報を提供する感じでしょうか?
多くの外国資本が投下され、世界各地からスキー・スノボ客が延30万人も訪れるのがご当地だ。
公的機関が雪崩情報を3か国語ぐらいで発信して、事故防止を図ることが必要だと思うけどなぁ~
また、ご当地では「ニセコルール」というのが定められ、「コース外滑走」についてあれこれルールができておる。
なんといってもご当地スキー場の魅力は、リフトを使ったお手軽バックカントリーができること。
コース外のふあふあパウダーをエッサホッサと山登りしなくても楽しめるってことなのだ。
だから雪崩事故の危険性もあるわけで、公的機関が情報提供してもいいと思います。
その新谷暁生さん、シンポジウムでこうも申しておりました。
「最近、自己責任ということが言われてますけど、この言葉は他人が言うべき言葉じゃない。当事者が口にする言葉だ」は大いに納得いたしました。
危険地帯を取材するため出かけるフリーの記者も、コース外のパウダーを求めてスキーする人も、事故があってから周囲の人が「自己責任」をいうのはどうなのかと、おぢも思います。
そういえば、スイスにおける雪崩情報の原点がなんだかご存知か?
おぢも今回知りましたけど、なんと「雪崩の軍事利用」だったというから驚いた。
第一次世界大戦のとき、兵士が人為的に雪崩を発生させて敵を攻撃したというのです。
ようは雪崩が兵器として使われたわけ。
こうした背景があって、「スイス連邦 雪・雪崩研究所」が設立されたそうですわ。
雪崩が兵器とは、びっくり仰天したおぢ、思わず「へぇ~」と口にしたのでした。
チャンチャン!!