おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「図説17都県 放射能測定マップ+読み解き集」が売れてるそうだ

2018年12月23日 | Weblog

午前5時半の気温はマイナス3度。

年の瀬も押し詰まってまいりましたが、暖かな日々が続いております。

これもあと数日で終わりだそうな。

予報によると、火曜日以降は冬型の気圧配置が強まって、朝の最低気温はマイナス10度を下回るとか。

ここまでは例年に比べ暖かでしたけど、年末にかけていよいよ本格的に冬将軍が到来するようです。

ところで、

東京新聞電子版によると、福島第一原発事故による放射能汚染の状況について調べてきた市民団体の本が売れているそうな。

「みんなのデータサイト」という市民団体が、青森県から静岡県までの17都県で調査したものだという。

北海道は調べてないってことなので、こっちは安全ってことになるんでしょう。

でもって、この本は延4000人もの人が、約3400カ所で土壌を集め、各地の市民測定所が調べた放射性セシウムの濃度を都県別の地図にしたものだそうな。

事故から100年後となる、2111年まで濃度がどう変化するのか、予想図も付けたという。

本の製作資金は、ネットによる寄付「クラウドファンディング」で集めたとか。

いまはこういう手があるのです。

応援してくれた2000人に配布する計画だったけど、東京新聞が記事で取り上げたところ、応募者が急増したそうな。

さらに1000冊増刷したけど、これも完売だとか。

書店には「この本を扱っていないか」という問い合わせが相次ぎ、福島市と名古屋市の書店に置き始めたという。

また「農協や企業からのまとまった注文や、首都圏の汚染度の高い地域の方々からの注文が増えている」そうだ。

農業関係者は気になるだろうなぁ~

福島の事故当時も地元農家の方が「風評被害ってまわりはいうけど、実際、オレの土地にはセシウムあるんだもんなぁ~」と嘆いておってのを覚えております。

記事の最後には、この本を注文できるサイトが掲載されておった。

関心のある地方の方は、こちらから購入されてはいかがか? 1冊2500円だそうな。

https://minnanods.net/

また、県ごとの「土壌ベクレル測定マップ」だけだとA3版カラーで1枚200円で販売しておりました。

データを集めて本にするなんてことを、市民団体がするとは凄いです。

福島の事故の記憶は、おぢも含め多くの都道府県の皆さんから、薄れておるのかもしれません。

しかし決して忘れてはならんのは、事故によって地球規模で環境が汚染されたこと。

国内では福島県を中心に、100年後も200年後も汚染が継続するってことだ。

そして、多数の甲状腺異常の子どもたちが出たり、自殺者が相次いだり、いまも自宅に戻れない人たちも多数いる。

巨大地震の頻発国である我がニッポンで、こうした悲劇を繰り返さないためには、トットと原発を廃炉にするしかないんでないの?

ではありますが、安倍政権は「原子力ムラ」の利益の方が「国民の安全と安心」より大事らしい。

加えて、2019年度の防衛予算案は5兆2574億円で5年連続過去最高だそうな。

危機を煽って、防衛費ばかり増やしたおかげで、国の兵器のローン残高は5兆3600億円にも上ると東京新聞電子版は伝えておる。

米政府を通じて兵器を購入する「対外有償軍事援助(FMS)」も過去最高だそうな。

戦後、平和を希求してきたニッポン国、一体全体どこへ向かおうというんだろ?

おかしな方向に進んでおるような気がして、この国の将来が不安にもなる今日この頃でござる。