おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

傑作!!「スローな武士にしてくれ」は「鎌田行進曲」のオマージュ、「東映京都太秦ラプソディー」だ!!

2020年03月22日 | Weblog

午前5時を回っております。

しらしらと夜も明けてきた。

「春分の日」も過ぎて、いよいよ陽が長くなってまいりました。

今朝のおぢ、まことに元気、なんだか嬉しくあり、楽しくもあるのです。

それは録画してあったNHKスーパープレミアムドラマ「スローな武士にしてくれ」を昨夜楽しく拝見したためだ。

これは2020年、映画好き、ドラマ好き、時代劇好きは必見の「傑作ドラマ」なのだと申しておきましょう。

再放送はもちろん、劇場の大画面で上映していただきたい、おぢ的には今季の最高傑作なのだ。

なにより東映京都太秦撮影所を舞台にした映画「鎌田行進曲」をリスペクトして「オマージュ」した作品だ。

物語はかつての35ミリフィルムのチャンバラ映画のシーンから始まる。

冒頭ご出演の皆さまは、68歳のおぢが言うのもなんですが、揃いも揃って化石のような「大御所」ばっか。

なんでこんなにじじ臭い皆さんを取り揃えたかというと、それにはちゃんとした理由がありました。

今を時めくニッポンを代表する俳優の一人、内野聖陽さんと中村獅童さんが主役で、しかもこれが「大部屋俳優」を演じるわけ。

ですから、脇を固める皆さんは大御所でないと、どうにもこうにも釣り合わない。

これがまたいい味出してるのだ。

お話は、NHKの技術陣が最新機材を使って殺陣をメインにしたパイロット版を作製するドラマ。

でもってデジタルとは程遠いアナログぢいさんですから「4K、8Kって、そんな広い部屋か?」みたいなトンチンカンな台詞が、何とも言えない。

ようは、ドローンやワイヤーアクションなどNHKの最新撮影技術を駆使する時代劇作品。

だけど、これをチョーアナログでさびれゆく「京映京都撮影所」のスタッフと俳優で製作するお話なのだ。

しかも池田屋事件ってことで、あの「鎌田行進曲」でおなじみの階段落ちが、なんとワイヤーアクションで繰り広げられる。

内野さんが演じるのは、殺陣は完ぺきなものの、セリフがさっぱりダメな大部屋俳優・シゲちゃん。

そして、中村獅童さんはというと、同じ大部屋俳優。

考えたら、あのチャンバラ時代のヒーロー中村錦之助さん、その後改名して萬屋錦之助さんの甥にあたるのだから、これまた絶妙の配役なのだ。

この二人の友情物語ってところも、映画「鎌田行進曲」の風間杜夫さんと平田満さんが演じた「銀ちゃん」と「ヤス」なのだ。

そして最後は、水野美紀さんが「全部持っていく」結末なのだから、抱腹絶倒だ。

このあとはBS4K:3月30日(土)午後6時~で放送だそうな。

さらにメイキング特番「スローな武士の作り方」が上記放送後のBS4Kで放映という。

4Kは我が家ではムリってことですけど、メイキング特番はぜひ「総合テレビで」見たいけど、どうよNHK!!

録画したこの番組は「要保存」にしてますけど、ぜひとも劇場の大画面でも観てみたい、大傑作と申しておきましょう。

ついでながら主題歌になってます南義孝さんの「スローなブギにしてくれ」は、あの当時おぢのカラオケの持ち歌でもあった。

昨夜もなんといつもの2倍、4杯目の焼酎お湯割りを飲みながら、ハニーさんが呆れるのも構わず、大声で歌ってしまったのでした。

なんだかんだ、痺れまくった「スローな武士にしてくれ」、しつこいようですが、メイキング版も総合テレビで放送していただきたい。

最後に、俳優もスタッフさんも「打ち上げ」は大いに盛り上がり、楽しかったのだろうと推察できまする。

そこが映画やドラマのいいところなんだろなぁ~

スタッフ出演者が大いに羨ましくなったニセコのおぢなのでした。

この番組を見逃した当ブログの数少ない読者の皆さまよ、「スローな武士にしてくれ」の再放送は必見ですぞ!!