「両親の顔を立ててカウンセリングに来ましたが、
私には何一つ問題はありません。
両親は働けと言いますが、
私は働けないのではなくて
働きたい仕事が無いだけなんです。」
あえて失敗をしてもらう方法は、
問題を自覚してもらったり、
問題を自覚しているけれども
分からないふりをして問題と向き合うことを
避けていたりする時に
おこなう方法の一つです。
それとは反対に
先の催眠ブースターのような場合、
クライアントが失敗をしないように配慮する時もあります。
心の変化や行動の変化が
大きすぎ無理があった時、
心は、無理のない変化の所まで、
あるいは元の所まで戻ろうとします。
この時、これを失敗だと捉え、
自分は、今の問題を解決することが出来ないんだと、
自分で自分に証明書を発行してしまうことがあります。
これが発行されると、
最初よりも変化を邪魔する要因が増えますし、
ネガティブな感情も
大きくなってしまう可能性があり、
それを避けたいのです。
もし負の証明書を発行してしまった時に、
すぐさまその気持を話してもらえたり、
こちらからの説明をしっかり理解してもらえば
その証明書の効力を無くしてしまうことも可能ですが、
いつもそう出来るとは限りません。
無理のない変化のスピードは
本人の心が一番分かっているはずなので、
そこは、クライアントの心におまかせして、
私はクライアントに変化を
ここまでと求めるのではなく、
変化を邪魔するものを取り払うことに
重点を置いています。
制限が無くなれば、
県内旅行に行くのもよし、
海外旅行に行くのもよしです。
枠が広がり多くの中から自由に選択できる状態になることを、
私の施療では主目的としています。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計