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少し前に相談者がそれまでの心のルールを手放して
新しいルールを掴んだ時に
何らかの心の不安定な時期を持つことも有ると書かせてもらいました。
そして、それは当然のことながら
心理療法を仕事にしている私達も度々経験することです。
心理療法に携わるようになってざっと15年、
その間に色々な手法や理論を順次取り込んできましたが、
その度に揺れる訳です。
「あれ、これ随分有効だぞ。」と思えば
それまでのやり方に、その考えやり方を組み込むと、
それまでのバランスやリズムが崩れて揺れる。
ようやく馴染んできたかと思うと、
もっと効果的で良い方法だと思えるものが登場し、
それを組み込むと、またバランスが崩れて揺れて、
また馴染んだ頃に、
催眠にこれを組み込んだら絶対的なものになると思え、
また、バランスが崩れて揺れてを繰り返してきました。
そのバランスが崩れた時は、
何だか下手になった感じが有るんですが、
そんな時にも相談者と問題解決に取り組まなければならず、
申し訳ないと思いつつも成果が出たりするので
それは、小さくなった服を脱ぎ捨て、
新しい服が体になじむまでの違和感だけで、
服の中に収まっていた身体はそのままだと言うことかもしれません。
とにもかくにも崩れたバランスを取り戻す時の不快な感じも、
新しい何かを掴んでいることが出来れば
充分なおつりが返ってくるのです。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計