心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

外因によるもの

2014年06月07日 | 心理カウンセリング




激しい身体や心の反応が

内因によるものではなく

強烈な外因によって起きることがあります。



地震、火事、事件、事故


親しい人の死等、



このような場合には

時薬によって次第に

落ち着きを取り戻すのが普通です。



そうでない場合は、

それをきっかけとして

それまで潜在的であった

何らかの心の規則が強く働き続けている可能性も

考えられるのですが、

心の規則を扱わずに

効果を得られる例もあります。



ある時、8か月前に

姉を病気で亡くした一人の女性から

施療のご予約を頂きました。



話を聞くと、母親も若くして亡くなっており

姉の出来事があってから

死への不安が強くなり、

死を想像するテレビのニュースだけでなく

映画、アニメ、誰かの言葉にも

過剰に反応するようになって

日常生活に支障をきたしているとのことでした。



私は、本命のターゲットである

関係する心の規則が何であるかを

話を聞きながら探っていたのですが、

話しの中で本人が語った

「死をとても近くに感じている。」を

施療の初期段階で活用してみました。



女性を催眠に導入してから


「あなたは、

本当は知っていることなのに

忘れていることがあります。



自分の行動によって

事故や事件から

自分の身を遠ざけることが可能なことを

随分と前から知っています。



自分の行動によって

病気を予防し身体の健康を維持することも

病気に対処して健康を取り戻すことも

出来ることを随分と前から知っています。



あなたは、

危険を自分から遥か遠くへ追いやることが出来ます。

病気を自分から遥か遠くに追いやることが出来ます。



そして、

楽しく、喜び、心を安定させることで

免疫力を高めることが出来ますし、

細胞に活力を与え、

細胞を若々しく保つ事が出来ることを

随分と前から知っています。



そして、

あなたは、自分自身の力で

死を遥か遠くへと追いやることが出来るのです。」



私の狙いは、

その人が使った言葉を利用し、

その人にとって

自分ではコントロールが全く効かない

イメージであった死を

自分でコントロール出来るものへの

イメージ転換が少しでも出来れば

本命のターゲットである

心の規則の書き換えをしやすくなるであろうの

下準備的なものでしたが、



催眠から戻ってきた方が

物凄い明るい表情で言った第一声が

「死が見えない位、遠くへ行ってしまいました。」

です。



私は、次の施療について話をしましたが、

本人は様子をみたいとのこと。

3週間後でしょか。

楽しくやっているとのメールを頂き

施療は、一応の終了となりました。



こんな催眠的な施療のみで

とても良い効果が得られるのを見せられると

その個人の状態の程度であったり、

心の柔軟さや心の力であったりと、

色々な条件がそろったたまものだと思いますが、

本当に驚かされます。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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