心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

己こそ

2014年07月03日 | 心理カウンセリング




「己こそ己のよるべ 良く整えし己こそ

 まこと得がたき よるべなり。」


この言葉は、私が中学の頃に習っていた

少林寺拳法で教えられた言葉です。



心の問題や悩みを解決する時の重要事項の

「人や周りの環境を変えようとするのではなく自分自身を変える。」

と同じ意味を持つように思います。



これは何も、人や周りの環境を変えようと試みることは

間違いだと言っている訳ではありません。



人間関係で不快な思いをしている時には、

その相手の態度が変わることで

不快な気持ちが治まることもあります。



人事異動によってそりが合わなかった上司が

違う部署に移動することで不快な気持ちが解消するだけでなく

仕事の成績がアップすることもあります。



飲んだくれの夫が、気持ちを入れ替えて

真面目に働き始めることで

生活が一変することがあります。



ですから、説明したり、誤解を解いたり、

要求をしたり、お願いをしたり、提案をしたりと

外因を変える働きかけには

意味や価値がないわけではありません。



ただし、どこかの段階で

外因を変えようとすることへ見切りを付けて


人間関係を断ったり、それまでの距離感を見直したり、

相手からの要求をしっかりと拒否したり、

互いの価値観の違いを認めて、それを許容したりと、

自分のスタンスを変えることが出来るかどうかが重要です。



「俺は絶対に悪くない。悪いのはあいつの方だ。

だから絶対に謝らせてやる。」


「あの人と上手くやれなければ(変わってくれなければ)絶望だ。」



と何としても他人を変えようと固執し続けてしまうことは、

自分が幸せであれるかどうかは、

他人次第であることの意味を含みます。


これでは、

「己こそ己のよるべ。」ではなく、「他人こそ我がよるべ。」で、

肝となる重要なものを他人が握っている状態では、

感じられる幸せも安定感に欠けたものとなります。



異性のパートナーの有る無しにおいても、

パートナーがいなければ不幸で、いれば幸せではなく

いなくても幸せでいられて

いればさらに幸せになるとなります。




催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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