「自信を持ちたい。」
本来は、自信を持つことは非常に簡単です。
この気持ちは、
何かに対しての成功を求めている気持ちであり、
成功への確信が高まれば高まるほど
完全なる自信状態となる訳です。
と言う事は、
求めているもののレベルを下げれば下げるだけ
成功への確信がどんどん高まりますから
自信が強めることになりますし、
何かを求める気持ちを弱めるだけ
それに対する自信も必要としなくなり心が安定します。
例えば、
100メーターを10秒切る事を求めている状態から
一分以内と求めているレベルを下げれば、
自信は十分に持てますし、
さらには、タイム設定そのものを求めることを止めれば
全てのタイムOKとなるのですから
自信が持てない訳がありません。
大勢の人の前で自信を持って話したいは、
誰々のようにとか、
大勢の人を感動させようとか、
全ての人から賛同を得ようとかの
心の中の欲求レベルを下げれば下げるだけ
自信は高まることになります。
歩く時に転ばないかと一歩一歩心配しながら
歩かないのと同じように、
自分の話すレベルがどうであれ
やれることだけをやると設定すれば、
自分がやれることをやるのですから
自信が持てないなんてことはあり得ません。
何かに挑む時の
不安感や緊張を軽減したいと言うのは
不安感や緊張感の軽減が必ずしも
成功とイコールではありませんから
自信を持ちたいと言うよりも
失敗を恐れる気持ちを軽減したい気持ちですから、
その結果がどのようなものであろうとも受け止め、
今後の自分の糧とすると腹を決めることが出来た分だけ
不安や緊張は軽減していきます。
自分の求めている事とその時の自分が持てるものの
ギャップが小さければ、
「俺はやれる。」「俺は絶対に成功する。」「俺は大丈夫だ。」
と自分に成功を思い込ませたり、言い聞かせたりと
暗示的なものによって
心のアフターバーナーが作動して
通常よりも力を発揮させて成功することもありますが、
ギャップが大きいと逆に作用することがあります。
と言うのも、私達は、間違いなく出来ることに対して
「俺は出来る。」なんて確認作業をしませんから
言葉の裏の「俺は出来ない。」に光を当ててしまいかねないからです。
ギャップが大きい場合は、自信を持とうとするよりも
「俺は出来る。」なんて思い込もうとするよりも
まずは、自分の足らない部分を認めて埋める努力をすることが
当然のことながら先でなければなりません。
しかしながら、
潜在的に信じ込んでしまった劣等感や無能感が強い場合には、
自分の足らない部分を正面から見ることを避けてしまい、
ただそれを求め、嘆き、悲しむことを続けてしまいます。
自信と言うものは、
自分の歩いてきた後ろ側や
今いる自分の手が届く所にあるもので
それ以外の所にあるものを手にしようと思うのなら
自分がそこに歩いて近づいていかなけれなりません。
自信を持ちたいと願う時
全く手が届かないものを欲しいと願うような愚かなことを
その人が本気で願っている人がいるはずもなく
多くの場合は、
単に成功を求めているのではなく
ある時に心に信じ込んでしまった劣等感や無能感や
失敗への恐れや罪悪感等の、
火種に点火してしまうことを避けようとする気持ちからです。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計