心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

人違いであっても

2015年12月06日 | 雑感・愚見




人のやる気を引き出すための一つの方法は、

人を誉めることです。



人には承認欲求があるので

どんなに仕事を頑張っていても

それを認めてもらえてないと

次第にやる気が薄れてくるものです。



そして、

人を褒める時には、

直接褒めるよりも

第三者を介して褒める方が

効果的な場合が多いと言われています。



と言うのも

面と向かって褒めると

その相手が社交辞令、お世辞と解釈したり、



「○○君は、本当によく頑張ってくれているよね。感心している。」

と持ち上げておいて、

「ありがとうございます。」

と同調した後で、

「○○日までにやり終えなくてはならない重要な仕事があって

それを君に任せたいんだけれど、やってもらえないか。」



のように

単に仕事を振るよりも一旦褒めることで

頼み事を断りにくくさせるような

魂胆が潜んでいるようなこともあったりするので

褒められたからと言って

警戒して素直に受け取られない可能性があります。



ただし、

二人の間に信頼関係が築かれていれば

関係のないことではあるのですが。。。



また、

人からの良い評価を素直に受け取ると

まるで禁止薬物に手を出してしまうかのように

頑なに拒否する人ような人の場合は、

人間関係がある程度出来ていたとしても

素直に受け取られることは稀です。



褒める時に第三者を介して褒めると

お世辞や社交辞令を

本人ではなく第三者を介して言うことはまず変ですし、



何かの魂胆があったとしても

面と向かって言われるよりも

その危険性は、随分と小さく感じるので

その言葉に真実性が増し、

素直に受け取られる可能性が高まるとという理屈です。



だから、

ある人の意欲を引き出したい、高めたい思ったら、

本人がいない状況で

誰かに、え~と

誰かと言っても通行人に行っても意味がないので、

本人に伝わる可能性がある第三者に

会社のトイレ、廊下、食堂、飲み会などで

それとなく話すようにすればいいわけです。



これは褒めることだけではなく

感謝の気持ちを伝えることにも

同じことが言えます。



「あのさあ、このまえさあ、

○○がお前に凄く感謝していたぞ。」

と言うような感じです。



念のためですが、

だからと言って褒めることや感謝することを

面と向かって言わないようにした方が

良いと言っているのではありませんので、



直接介入と間接介入をやりましょうと言うことです。

直接介入が上手く行かないと感じたら、

間接介入を実行。


間接介入が本人に必ずしも伝わるとは限らないので

頃合いをみて直接介入も実行。



そして、当然のことながら

人を誉めたり人に感謝を表したりすることは

その人のやる気を高めたり、

その人に真意を伝えやすくするだけでなく

自分のことを好いている人には

自分も自然と好い印象を持つようになり

その人との良い人間関係を構築しやすくなります。



ちょっと捻ったものとして

人間違いでも結構な効果があることがあります。



「昨日、A課長が○○君のことを凄く優秀だと感心していたよ。」


「ですが部長、私は、その仕事はタッチしていませんけど。」


「あれ、おかしいなあ。てっきり君のことだと思ったんだが。」


「もしかすると、私と名前がよく似ている

○○君のことかもしれません。」


「そうか、私の勘違いかもしれないな。」



人違いでも嬉しい気持ちになれるのは

精神分析でいう所の同一化的な反応なのかもしれませんし、

あるいは、

部長に優秀だとの印象を持たれているからこその

人間違いだとして嬉しい気持ちになるのかもしれません。



これらのことから

旦那(奥さん)に何をしない。何をする。

何をやめろと不満をぶつけて怒りで相手を変えようとするよりも

ちょっとばかし話を盛る感じで、


内の旦那(奥さん)は、何々をしてくれる。何々をしない。

と直接的、間接的に褒める方が

嘘から出た誠となりやすいかもしれませんね。




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