人のやる気を引き出すための一つの方法は、
人を誉めることです。
人には承認欲求があるので
どんなに仕事を頑張っていても
それを認めてもらえてないと
次第にやる気が薄れてくるものです。
そして、
人を褒める時には、
直接褒めるよりも
第三者を介して褒める方が
効果的な場合が多いと言われています。
と言うのも
面と向かって褒めると
その相手が社交辞令、お世辞と解釈したり、
「○○君は、本当によく頑張ってくれているよね。感心している。」
と持ち上げておいて、
「ありがとうございます。」
と同調した後で、
「○○日までにやり終えなくてはならない重要な仕事があって
それを君に任せたいんだけれど、やってもらえないか。」
のように
単に仕事を振るよりも一旦褒めることで
頼み事を断りにくくさせるような
魂胆が潜んでいるようなこともあったりするので
褒められたからと言って
警戒して素直に受け取られない可能性があります。
ただし、
二人の間に信頼関係が築かれていれば
関係のないことではあるのですが。。。
また、
人からの良い評価を素直に受け取ると
まるで禁止薬物に手を出してしまうかのように
頑なに拒否する人ような人の場合は、
人間関係がある程度出来ていたとしても
素直に受け取られることは稀です。
褒める時に第三者を介して褒めると
お世辞や社交辞令を
本人ではなく第三者を介して言うことはまず変ですし、
何かの魂胆があったとしても
面と向かって言われるよりも
その危険性は、随分と小さく感じるので
その言葉に真実性が増し、
素直に受け取られる可能性が高まるとという理屈です。
だから、
ある人の意欲を引き出したい、高めたい思ったら、
本人がいない状況で
誰かに、え~と
誰かと言っても通行人に行っても意味がないので、
本人に伝わる可能性がある第三者に
会社のトイレ、廊下、食堂、飲み会などで
それとなく話すようにすればいいわけです。
これは褒めることだけではなく
感謝の気持ちを伝えることにも
同じことが言えます。
「あのさあ、このまえさあ、
○○がお前に凄く感謝していたぞ。」
と言うような感じです。
念のためですが、
だからと言って褒めることや感謝することを
面と向かって言わないようにした方が
良いと言っているのではありませんので、
直接介入と間接介入をやりましょうと言うことです。
直接介入が上手く行かないと感じたら、
間接介入を実行。
間接介入が本人に必ずしも伝わるとは限らないので
頃合いをみて直接介入も実行。
そして、当然のことながら
人を誉めたり人に感謝を表したりすることは
その人のやる気を高めたり、
その人に真意を伝えやすくするだけでなく
自分のことを好いている人には
自分も自然と好い印象を持つようになり
その人との良い人間関係を構築しやすくなります。
ちょっと捻ったものとして
人間違いでも結構な効果があることがあります。
「昨日、A課長が○○君のことを凄く優秀だと感心していたよ。」
「ですが部長、私は、その仕事はタッチしていませんけど。」
「あれ、おかしいなあ。てっきり君のことだと思ったんだが。」
「もしかすると、私と名前がよく似ている
○○君のことかもしれません。」
「そうか、私の勘違いかもしれないな。」
人違いでも嬉しい気持ちになれるのは
精神分析でいう所の同一化的な反応なのかもしれませんし、
あるいは、
部長に優秀だとの印象を持たれているからこその
人間違いだとして嬉しい気持ちになるのかもしれません。
これらのことから
旦那(奥さん)に何をしない。何をする。
何をやめろと不満をぶつけて怒りで相手を変えようとするよりも
ちょっとばかし話を盛る感じで、
内の旦那(奥さん)は、何々をしてくれる。何々をしない。
と直接的、間接的に褒める方が
嘘から出た誠となりやすいかもしれませんね。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング花時計