1972年 アメリカが打ち上げた
惑星探査機『パイオニア10号』には、
宇宙人に地球の人間の生態を
知ってもらうことを目的にした
男女の裸体を描いた金属板が搭載されていました。
搭載された金属板については、
様々な否定的な意見や抗議が寄せられたようです。
●地球外知的生命体が発見したとして
金属板のメッセージを読み解くことが難しいとの抗議。
ー人間同士でも伝え手が事細かく伝えたとしても
必ずしも伝えようとしていることが
伝わらないことがあるので、
金属板は無駄になるとの抗議は、まあ理解できます。
●悪意を持った地球外生命体が金属板から得た情報で
地球を発見し、攻撃するかも知れない。
ー地球外生命体が情報を得ること、
情報を得た生命体が侵略してくる可能性は、
かなり低いけれども、まあ理解できます。
●金属板に描かれた男女が裸であったことから
NASAは、宇宙に卑猥画を送るために税金を浪費した。
ーあれを卑猥画像と捉えるのもどうかと思いますが、
無駄になる可能性が高いものに税金をの気持ちは、
まあ理解できます。
●金属板に描かれた裸体像の女性が小型で大人しそうに
描かれていることが「けしからん!」と
女性解放運動の支持者から抗議が殺到。
ーう~ん。最後のやつは自分たちの思想の部分が
大きく占めているような………。
とにもかくにも『パイオニア10号』は、
一番の目的である木星の数々の情報収集に
成功した最初の惑星探査機となりました。
パイオニア10号に寄せられた上の抗議の中で
少しでも共感するのはありますでしょうか。
その答えから確率性や費用対効果や安全や思想等、
その人が普段の生活において大切にする順位の一部が
垣間見えるような気がします。
私は、まあ空から降ってきた隕石が
頭に直撃することよりも
現実的に捉えてはいませんが、
地球外知的生命体から侵略を受けることかな。