40年間、アルゼンチンの洞窟で
自給自足の生活をしている男性を一目見ようと
多くの観光客が訪れているとの話を発見。
その男性『ペドロ』氏は、
自給自足の生活を40年続けている洞穴は、
標高1,100mの場所にあって
穏やかな毎日を過ごしているとのことです。
以前に無人島で1人生活をしている男性のことを
書かせて頂きましたが、
日本でも犯罪者でもないにもかかわらず
洞窟に籠り自給自足の生活をしていた人が
いたようです。
1969年の日本においても
家族を捨てて家出した73歳の男が
大阪河内の山中の岩穴で
30年間も暮らしている所を発見されました。
男は、後二年ここに居ると
ごねたが近くの寺に引き取られました。
この三人は、世間から身を隠すように
自給自足で1人生活を
送らざる得なくなったのではなく
その生き方を自らが選んでいるということです。
そうした生き方を選択した何らかの理由は
あるとは思いますが、
電気、ガス、水道もない環境で生活をし続けるのは、
かなり過酷なはずなのでおいそれと
そのような選択をする人はいません。
普通は、何らかの理由よりも
その生活をする方が遥かに苦しいと思うので
その選択に至る前に他の方法を数多く試した後に
最終決断がと思うのですが、
しかし、この人達の生き抜く力には脱帽します。
その知恵と行動力と耐久性等の能力は、
私なんかより遥かに遥かに優れているのは
間違いありません。
その能力を上手く生かすことが
出来なかったのかなと思ったりしますが
幸福の形は、人それぞれなので
常識人達が、この人達の生活スタイルを
変えようとすることは
不苦不楽の境地へと至ろうとしている人に
欲にまみれた世界へと引き戻そうとする行為と
同じ意味になるかも知れません。
禅宗においてどの段階か分かりませんが、
龍安寺の『つくばい』吾唯知足の境地に
至っている人と見ることも出来そうです。
だとしたら最後まで
あるいは価値観が変化するまで
幸福を感じ続けられるよう願うばかりです。