春興殿の北側にある門を抜けると
またまた雰囲気が変わります。
小御所
小御所は、皇太子の元服や立太子の礼等に用いられ、
江戸時代には、将軍や幕府使者や京都所司代との
謁見の場として用いられました。
昭和29年に鴨川の花火大会の花火が落下して
焼失したため昭和33年に復元された建物。
御池庭 太鼓橋
市街地から遠く離れた場所にいると
錯覚してしまいそうになる
州浜が施された美しい池と3つの橋。
州浜とは、池の水際を美しく見せるために
水際に石を敷き詰めて境界線を曖昧にしたもので
以前に参観した仙洞御所の州浜は、
規模が大きく強く印象に残っています。
蹴鞠の庭
平安時代より行われていた蹴鞠は、
明治維新以後に一旦途絶えましたが
明治36年に明治天皇の御下賜金によって
有志による保存会が結成されました。
春と秋に行われる『京都御所 宮廷文化の紹介』の折には、
この場所で蹴鞠が披露されます。
御学問所
今回、参観が叶わなかった清涼殿から独立した御殿で、
御読書始や和歌の会等が行われていました。
上段、中段、下段の間を含む6室からなる総畳敷の建物。
この門を通り抜けると
またまた雰囲気が変わります。
太鼓橋
御内庭
京都御所は、木の一本一本が
綺麗に手入れされています。
敷地が広く庭木の本数もかなりになるので
見事として言いようがありません。
御涼所・ 聴雪
御涼所は、京都の暑い夏を
快適に過ごすことを主眼とした建物で
窓が多く設けられています。
御常御殿
御常御殿は、清涼殿内に設けられていた常御所が、
天正18年(1590)に建物として独立したもの。
天皇陛下のお住まいであると共に
儀式や対面の場として使用されました。
建物内部には、神器を納める剣璽の間や
天皇陛下が寝室として使用された御寝の間など
15室からなり全て畳敷になっています。
御三間
御三間は、上段、中段、下段の3室からなり
涅槃会(ねはんえ)、茅縄 (ちなわ)、七夕、
盂蘭盆会(うらぼんえ)等の
仏教、神道行事がここで行われました。
御三間と御常御殿
京都御所参観は、
ここ御台所跡を通り抜けて終わるのですが
単に通り抜けてしまうのには
惜しい素敵な空間になっています。
御台所跡
ここの広い敷地は、御台所跡となっています。
御台所(みだいどころ)と言う呼称は、
大臣や将軍家など貴人の妻に対して
用いられていましたし、
単に宮中や貴族の邸宅の配膳室を
意味することもあります。
なので身分の高い妻の人達が使用する建物跡なのか、
単に食事を作り配膳するための建物跡だったのか、
少し調べたのですが不明。
ここ御台所跡は、広々とした敷地の周りには
綺麗に手入れされた多くの松が立ち並びます。
ここ一画だけをとっても素敵なんですよね。
ゆっくりと植木を観賞しながら通り抜けました。
参観者休所・救護所
清所門を出る前に清所門脇にある
参拝者休所の自動販売機で喉を潤しながら
頑張った足腰を労わると共に、
京都御所参観を振り返ります。
やっぱ京都御所は、良かったなあ。
良い一日を過ごしていると心底感じます。
願わくば、どこか一ヶ所でも
建物内を歩いて参観できたら最高かな。
今回の名所巡りはまだ続きますが、
ここで同じ理由からまた一日、
世界の人間模様を挟ませて頂きます。