醍醐寺拝観で、最後に残った伽藍エリアに向かいます。
醍醐寺の境内は、とにかく広いですね。
三宝院、霊宝館ときて下醍醐の伽藍エリアに加えて、
下醍醐から歩いて1時間要する
上醍醐の伽藍エリアがあります。
上醍醐は、片道1時間、往復2時間を
要することを考えると
まず伺わせて頂く気持ちにならないんですよね。
桜の馬場
桜の馬場と言われる総門から西大門までの
参道両側の桜もまだ咲き切ってない感じがします。
西大門(仁王門)
西大門と桜の風景を多くの人が写真に収めています。
西大門仁王像 阿形
西大門仁王像 吽形
どこかアニメチックで、あまり強そうじゃない仁王像。
勝負したら勝てんじゃねえって感じ。
この西大門を通り抜けると伽藍エリアとなるのですが、
西大門を通り抜けるまでは、
昨年京都を襲った台風の凄まじさを
十分に理解できていませんでした。
参道
西大門を通り抜けて続く参道の両側。。。なんもない。
爪痕
参道の両側に大きな木が生い茂っていたはずなのですが、
ゴジラが通り抜けたかのように全て無くなっていました。
あまりにも変わり果てた景観に驚いて
伽藍エリア入場受付まで戻り、
あれって新しい建物を建築するために
整地でもしているのかと尋ねると
昨年の台風で木がなぎ倒されたとのことです。
二本や三本ではなくて、この範囲の木が全部とは。。。
ほんと、ビックリ仰天です。
よくまあ西大門が無事だったと思います。
仏教の守護神の仁王さん、よく頑張った!のかなあ。。。
金堂【国宝】
清瀧宮本殿【重要文化財】と桜
清瀧宮本殿
位置的にはさほど変わらないにも関わらず、
数多くの大きな木がなぎ倒された惨状と
何事も無かったかのような清瀧宮本殿の姿。不思議です。
清瀧宮本殿前の桜
前回の醍醐寺拝観の際は、
この桜の木は完全な葉桜状態だったので
ようやく桜の花を咲かせた状態を観ることが出来ました。
6~7分咲きかな。
清瀧宮拝殿
清瀧宮の本殿と拝殿の一体感の無さの感じは、
ちょっと珍しいように思います。
五重塔【国宝】
国宝の五重塔も、なぎ倒されずに
平然とそびえ立っていました。
京都府下で一番古い
木造建造物の醍醐寺の五重塔(951年に完成)は、
どこか法隆寺の五重塔と似た雰囲気があって
私の好きな五重塔の一つです。
祖師堂(そしどう)
真如三昧耶堂(しんにょさんまやどう)
日月門
日月門の向こうに、醍醐寺のイメージとして
良く使われている弁天堂があります。
鐘楼堂
観音堂と桜
こちらの桜は、なかなかの咲きっぷりです。
観音堂
弁天堂
醍醐寺の人気のフォトスポットとなっている弁天堂の景観。
後ろの山と太鼓橋と池、
そして、弁天堂の4つセットだからこそですね。
方丈池
今日の醍醐寺の桜にだけ関して言えば、
境内一杯に咲き乱れる桜をイメージしていたのですが、
時期が早かったのか、台風の所為なのか分かりませんが、
期待していたほどではありませんでした。
ですが、三宝院庭園が期待以上で
桜の分を補って余りある位の満足感を得られました。
秀吉の辞世の句は、
「露と落ち 露と消えにしわが身かな なにわのことは夢のまた夢 」
朝、葉の上につく露の如く消えようとしている今、
大阪でのことは、
夢の中で夢を見ているような儚いことだったと
天下人になるまでの様々なことに
想いを馳せた心境を詠んでいます。
秀吉公が病床で意識が薄らぐなかで
醍醐寺の満開の桜の花を想いだしていたのだろうか。