心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

早や着替え

2020年03月01日 | 雑感・愚見

2017年 東京の新宿の路上で35歳の男が

帰宅中の26歳の女性のバックを奪い取り逃走しました。

 

ここまでは何とかニュースとかで目にすることもありますが、

この犯人の男は、ちょっと違っていました。

 

逃走後に準備してあった服に着替えて事件現場に戻り

転倒していた被害者の女性を介抱して

現場から立ち去りましたが後日に逮捕されました。

 

犯行後の通報による警察官の包囲網を潜り抜けるために

事前に準備してあった服に着替えていることなどから

犯行の計画性や悪質性から

裁判では重い判決が下されることになるかと思います。

 

犯行時に転倒した被害者の女性のことが気にかかり、

犯行現場に戻ったのであるなら

まだ救い(情状酌量の余地)はありそうですが、

 

私なんか犯行の計画性から考えると

被害者である女性に残る犯人(自分への)の記憶や印象を

善意の救済者に書き換えるために

堂々と現場に戻り介抱したようにも思えるのです。

 

私達の記憶の正確性ですが、

かなりはっきりとした記憶であったとしても

客観的な事実とは違ったものが事実だとして

記憶されていることがあります。(記憶錯誤)

 

弟「子供の頃、お姉さんは母親に随分と可愛がってもらっていたけど、

 僕は、好かれていなかったんかな。

 母親から可愛がってもらったと言う記憶がないんだよね。」

 

姉「何を言っているの!私よりあんたの方が

 どれだけ可愛がられていたか全く覚えていないの。」

 

大人になって兄弟で子供の頃の話をした時に、

自分の記憶とは全く違う世界があったことに

気が付くことがあったりします。

 

私の代表的な記憶錯誤とはまだ断定したくないのですが、

あまりにもクリアな記憶として、

以前のブログの中で書かせて頂いた

大阪城と楠木正成像の記憶を思い起こします。

 

私達はある体験、経験から、ある記憶を持ち、

その記憶によって何らかに対して

防御的反応の傾向を強くしたり、攻撃的反応を強くしたりして、

その後の自分の人生に大きな影響を与えたりします。

 

その自分の人生に大きな影響を与えているかもしれない

無意識の記憶がもしかしたら記憶錯誤かもしれないとしたら

こんな悲しく馬鹿らしいことはありません。

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



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