心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

完璧な人間など

2012年05月07日 | 見方、捉え方



どんなものでも悪く言おうと思えば言えるもので、

テストで90点とっても失った10点分について言えば良いですし、

あれだけの行いをしたマザー・テレサに対してだって

言おうと思えば言える訳です。



ある人曰く「マザーテレサなんて、あんな酷い偽善者はいないぞ。」

別の人曰く「偽善者であったとしても生涯それを貫き徹したのだから、

それを偽善と言わないのではないか。」


ある人曰く「それが最悪の証拠、最後まで偽善を認め誤りもせず、

世界の人を欺ききった。偽善者の中でも最悪の人物だ。」

何て感じです。

もうここまで来ると、どれだけ人間不信やねんと言いたくなります。



今日は晴れなのか雨なのかは、見て、感じることが出来るので、

第三者が今日は晴れとか雨とか判断することも出来ますが、

偽善者かどうかは外から見て本当のところは分かるものではありませんから、

偽善者だと言っている人のモノの見方がどうであるかが分かるだけです。



劣等感を強く感じている人がいるとしたなら、

当たり前のことですが、

その人がそう感じるからと言って劣っている人と言うことではありません。

その人が出来事に対してどの様に意味付けしがちなのかを

現しているだけです。

つまり、その人のモノの見方を現しています。



これは、自分の行ったことに対して認めたり喜んだりすると

どうせ後で攻撃によってその気分が台無しにされる。

であるなら、そうせずに攻撃に対して身構えておこう。

また、自分の行ったことを認めてもらおうと思ったり、

喜んでもらおうと思っても、その期待は打ち砕かれる。

期待なんかしない方が心の痛みは小さくなる。

と言ったような心の構えがあると考えることが出来ます。



このような心の構えを創り上げるためには、

まだ何の構えも持たない無垢な頃に、

その人を決して認めずに褒めずに、

愛情を微塵も感じさせないで言葉や体罰などで叩き続けると、

パソコンで言う初期設定が完了します。



劣等感の感と言うのは、

誰かが自分にあのような態度を取るかもといった感じであって、

その危険性が高まる自分が浮かれることへの自制の力が働いている感じです。



すでにこの構えが出来ていて、しかも最優先となっている場合には、

ポジティブシンキングを促したり、出来ることを増やすだけでは、

この心の構えは崩しきれずに、劣等感の感を一時的に弱くすることは出来ても

感は何度も復活することになります。



大切な自分の子供に、この構えが出来ないようにするには、

何でも優しくするだけではなく叱ることも大切ですが、

叱る時には愛情が伝わるように叱ることが大切ですし、

叱った分以上に褒めてあげることを忘れてはいけません。



褒めることは難しいなんて言ってはいけません。

どんなモノでも悪く言おうと思えば言えるのと同じで、

どんなものでも褒めようと思えば褒めることも可能なのですから。



私の好きな映画の一つ「アパートの鍵貸します」の監督、

ビリー・ワイルダー氏の墓碑の言葉には

「完璧な人間なんていない。」と刻まれています。


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