2020年 中国の浙江省(せっこうしょう)で
若い女性が29歳の男性との初デートに
23人もの親族と共に現れて
食事代約30万円を支払わせようとしましたが、
男性は、タイミングを見て
その場から姿を消しました。
こんな○○は嫌だ!
お笑いのフリップ芸で描かれそうなことが
現実に起きたようですね。
国が違えば常識や慣習も違うと言うように
日本の感覚では信じられないような慣習が
ある国もあるのですが、
上の男性が逃げ去ったところを見ると
初デートに多くの親族が参加するのは
さすがに中国の慣習ではないようです。
中学生の頃なら照れや不安から
お目当ての女性が友人が一緒ならと
言われることもあるかもしれませんが
親族一同はさすがに聞いたことはありません。
上の女性の本心を窺い知ることは出来ませんが、
良い方向で考えてみると女性は、初デートの段階で
男性との結婚を考える程気に入っていて
両親、親戚一同との顔合わせをしたかったのかも。
いやいやもしかしたら
興味のない男性から何度も誘いを受けていて
断り方を間違えてストーカー化されないように
捻り出したアイディアが親族23人連れだとしたら
なかなかの戦略家かも知れません。
自分が断るのではなくて男性側の方から
愛想をつかして逃げだすように仕組むことで
後々の危険性を大きく減らせるわけです。
自分が興味のない男性を遠ざけることが出来るし、
後々の危険性も排除できる反面、
相手の男性に自分の悪いイメージを
持たれてしまうことになりますが、
自分が興味のない男性や嫌な男性に
悪いイメージを持たれ、自分のことを嫌い、
自分から去っていくことは望みこそすれ
悲しむなんてことはないはずなんですよね。
人の眼が怖い。
人にどう思われるのか気になる。
人に嫌われたくない。
このようなことを優先しすぎて
心穏やかでいられない人は、
自分が尊敬する人、好きな人、
自分が嫌いな人、自分と合わない人等、
全ての人に好印象を持たれようとしているとまで
言いませんが嫌われないようにと
神経をすり減らしていることが多くあります。
本来は、自分が尊敬できる人、好きな人、
自分と合う人を身体的にも精神的にも身近に置き
自分が嫌いな人、自分とは合わない人を
自分から身体的にも精神的にも
段階的に遠い位置に配置します。
しかし、神経をすり減らしている人は、
その逆で、自分を嫌う確率の高い人ほど
精神的に身近に置いて
その人の気持ちの動向に神経を費やします。
全ての人と親友になろうとすることは
素晴らしく理想的ではあるけれども
理想に過ぎず現実的ではありません。
自分が嫌いな人、合わない人に
好かれるような自分であることに
自分の時間や精神エネルギーを絞り出すよりも
自分が尊敬する人、好きな人、自分と合う人と
自分の時間や精神エネルギーを気持ち良く費やす方が
有意義な時間を過ごせるはずです。
本来は、自分の好ましい人を自分の近くに置き、
自分にとって好ましくない人を遠くに配置するのが
普通の距離感の作り方だと思うのです。
修行僧で精神的な修行のために
あえて自分が嫌いな人、
自分とは合わない人を近くに置いて
難行苦行を自分に課しているのならともかく
嫌われることを恐れるあまり、
避けようとするあまりに
全く逆の配置をすることの意味について
考えてみても良いかも知れません。