1963年 イタリアで伝書鳩にボリビアまで
紙幣を運ばせたギャングが逮捕されました。
裁判所は、ギャングだけでなく
伝書鳩にも「良く訓練されていて野に放つには危険。」
として死刑を宣告しました。
マジか。こんなの死刑にしなくても………
伝書鳩について詳しく知らないのあれですが、
民間の伝書鳩を飼っている人にこの伝書鳩を預けて
帰るべき自分の巣を
新しく認識させればいいように思うのですが
無理なんでしょうか。
死刑宣告にするほど優秀な伝書鳩なんですから
再教育してレースに出せば優秀な成績を残しそう。
しかし、上の事件ですが詳しく分からないので
何なんですが伝書鳩に紙幣を運ばせたと言っても
鳩一羽で運べる紙幣なんて僅かなはずですが………
もしかしたら一羽の話じゃなくて
何百羽の規模でやっていたのだろうか。
だとしたら凄い。
けど、それだけの鳩小屋を準備して
それだけの伝書鳩を飼う………絶対に目立つよなあ。
伝書鳩と言えども解き放った鳩が全部無事に
目的地へと到着するとは限らないので
途中、猛禽類に襲われたり、迷ったり、
貧しい家に紙幣を持った伝書鳩が
神様の使いの如く舞い降りたりして
運ばせた紙幣の内、いくらかは無駄になるはず。
同じ内容の伝書物を複数の伝書鳩に託して
より確実に一つが届くようにならまだしも
紙幣の場合でもそれで良いのか?
1963年となると
ネット銀行やピットコインもないので
闇のお金を届けるためにと考えだされたのが
伝書鳩だったのでしょうけど
取引の代金100万円届けるために
200万円を伝書鳩の足輪に忍ばせてってなると
う~ん。
交通や通信が発達していなかった昔は、
鳩の帰巣本能を利用してニュース記事を届けたり、
血清や薬品を運ばせたり、軍需用に重宝されていましたが
今ではその役割を終えて
レースを楽しむ人達の間で伝書鳩は、飼育されています。
伝書鳩は、土鳩を飼いならして品種改良と淘汰が行われた結果、
(馬で言う所のサラブレットのような感じかな。)
土鳩と比べて飛翔能力が圧倒的に発達した鳩で
見る人が見れば土鳩と伝書鳩の違いが一目で分かるようです。
日本でも伝書鳩のレースが行われているようですが、
あまり話題になることはありませんよね。
外国では、人気があるから賞金1億円を超えるレースがあるのか、
賞金が1億円を超えるレースがあるから
人気が有るのか分かりませんが、
力の入り具合が日本とは違ってくるのも当然で、
優秀な伝書鳩一羽が1億円以上で取引されることも
珍しくないようです。
こうなるとサラブレットの取引と同じですね。
伝書鳩は、元々神社やお寺で見かける土鳩なので
クルッククゥ―なんて鳴きながら地面を啄む鳩の中に
突然変異した優秀な1億円で売れる土鳩がいるかも。
でも無断で土鳩を捕獲したら鳥獣保護法違反で100万円以下、
1年以下の懲役を科せられるとのことなので
また家や倉庫に住みついた鳩に対して
個人的に死刑判決を下して駆除しても
これまた同じなので注意が必要です。
一度位なら知らなかったで許してくれるかもですが、
役所に許可を求めて書類審査を受けて
許可が出てからの方が無難なようです。
今、ふと思ったのが鳩をよく見かける神社やお寺で
鳥居や建物が鳩の糞で汚れているのを見た記憶がないのですが
あれってどんな対策をしているのだろうか。
効果てきめんの優れた対策というよりも
地道に毎日毎日、掃除、掃除なのかも知れませんね。