WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチが
9月1日に開催され王者の井岡一翔選手が
判定勝ちを収めました。
試合内容は、互いに打ち合っていたものの
山場が特になかったので
ハラハラドキドキすることはなく
判定結果を固唾を呑んで待つような感じでした。
今回の相手選手は、KO勝利が多いとのことでしたが
パンチ力自体は、前回の田中恒星選手とか
3戦前のアストン・パリクテ(フィリピン)の方が
あったように感じたので
調整が上手く行っていれば
井岡選手が綺麗にさばき切って、
的確なパンチをねじ込みながら
ダメージを蓄積させていき、
後半にはっきりと優勢だと分かるような
展開になるかと思っていたのですが、
相手の勢いなのか、タフさなのか、
ボクシング素人の私の目には、
どちらが優勢だと感じられないまま
判定へ雪崩れ込んだように感じました。
勢いよく前に出てくる相手選手に
井岡選手のジャブが効果的に
機能してなかったのが苦戦の原因だったかも。
先に攻撃を仕掛けるのは
ロドリゲス選手の方が圧倒的に多かったけれども
井岡選手とロドリゲスの顔の痛み具合を見ると
パンチの正確性は井岡選手の方が
上回っていたのかも知れません。
私は、1R毎必ず優劣不明であっても
10ー9の採点をするようになっている
現在の採点方式よりも
以前の優劣が付かないラウンドは
10-10の採点ありの方が好きなんですよね。
だってです。有り得ないことですが
どちらも全く手を出さずにお見合いしたラウンドでも
一方に10点、一方に9点を入れることになるので
こんなの相当無理がある採点方式だと思っています。
この勝利で井岡選手は
次戦は統一戦を希望しているとのことですが
華があったローマン・ゴンザレス選手が
王座を陥落したことで
WBAとWBCの統一王者のエストラーダ選手も
IBF王者のアンカハス選手も
確かに強い選手ではあるものの
盛り上がりがどうなるのかですね。
(ファイトマネーを含め)
あれだけ過酷な鍛錬と過酷な試合を戦い、
試合も年に数試合しか出来ないプロボクサーなので
せめてタイトルマッチでは
軽量級と言えども一試合のファイトマネーは、
軽量級と言えども最低でも5千万円、
統一選なら最低でも1億円が当たり前のようになると
プロ・ボクシングの世界へ挑戦する若者が増えて
優秀な選手が切れ間なく育ってくると思うんですよね。