1980年 大阪で
宝クジの当選金2,500万円を射止めた
48歳の兄を射殺して当選金を奪った
37歳の弟が逮捕されました。
この犯人の弟は、兄に生命保険をかけて
殺害する計画も立てていたようです。
宝クジで多額のお金を得た
兄のお金を奪うために殺害したと言うよりも
犯人の弟が、前々から兄のことを
殺してやりたいと思う程に恨んでいたのかも。
弟の頭の中で何度も考えていた恨みある兄の殺害を
実行に移すことはなかったが
兄の宝くじ高額当選によって金銭欲が加わったことで
制御機能が外れた感じ。
いやいやそうじゃなくて
纏まったお金を手にするためには、
兄であろうと殺害することに
何らためらいがない人物で
どうせ兄を殺して宝クジの当選金を奪うのだから
ついでに生命保険をかけておけば
ダブルで大金をダブルで手に入れることが出来ると
思っての犯行なのか、
でもなあ仲違いはすることはあっても
実の兄弟を手にかけるってのは、
一つ 人の世 生き血を啜り
二つ 不埒な悪行三昧
三つ 醜い浮世の鬼を 退治してくれよう。
どこからともなく口上が聞こえてきて
現れた桃太郎侍に弟がバッサリと切り捨てられても
多くの人から拍手喝采が起きそうです。
昔見た映画『ワイアット・ワープ』で、
父親が兄弟達に語った『血は水よりも濃い』。
毛利元就の『三本の矢』の話。
どちらも兄弟が結束して力を合わせることを
説いたものですが、
こんなの親がわざわざ伝え教えなくとも
自然とそうなるようにも思えます。
ところが他人同士よりも絆が深いけれども
強堅、盤石ではなく脆い所もあって
一旦反目し合うと他人同士よりも確執が激しくなることを
上の親達は、知っていたのかも知れません。
身内を手にかけたり手にかけられたりは、
もちろんのことですが激しい確執となるだけでも
互いの怒りの感情の下には、
かなり苦しく寂しく悲しい気持ちが存在すると思われるので
私達がそうでないだとしたら、幸せな状態かも知れません。