2021年 メキシコ南東部チアパス州の
ラス・マルガリータスでロープに繋がれた市長が
ピックアップトラックで引きずり回され
警察は、事件に関与した住民11人を逮捕しました。
引きずり回された市長には
大きな怪我はなかったとのことです。
エルナンデス市長が選挙公約に掲げた
道路の補修を行っていないとして
地元の農場経営者らが襲撃するのは
今回で2回目だそうです。
4か月前には、エルナンデス市長を狙った集団が
市長を見つけることができなかったために
市長室を破壊した事件があったようですが
今回の襲撃犯と同じ集団なのかは分かっていません。
私の読んだ記事には、飲料用の水タンクを設置する公約を
守らなかった市長を襲撃して連れ出し、
樹に縛り付けて公約の実行を迫り
市長が約束したことで開放されたとありましたが
市中引き回された後に樹に縛り付けられ
道路の補修と水タンクの設置を迫ったのかも知れません。
でもこれ、公約したことを即やれないこともあるので
ヤルと言っていたけれどもやっぱ止め!と言ったのかな。
公約を守らないってことは市民を騙したってことになり、
特に当選した市長を熱を入れて応援していた市民にとっては
怒髪天となる気持ちは分かるには分かりますが
やり過ぎ感が半端ない。
麻薬密売で利益を上げている
自分達が存在することを危険にする
市長や警察官やその偉いさんを
何の躊躇もなく銃撃してしまうほど
治安が乱れている感のあるメキシコ。
警察組織の犯罪組織の逮捕劇は、
軍用の戦闘ヘリを駆り出すくらいに
さながら内戦の如しとなっています。
それからすると
市長が引きずられている動画を見ると
速度も遅めなので命を危険にさらすどころか
出来るだけ怪我を最小にしようとするような
配慮を感じる市民たちの行動は、
まだまだ優しき人達のように感じてしまうのが
何だか感覚がおかしくなっています。
割れ窓効果なんて話があるように
ここまで治安が悪化するまで
最初の兆しに対処して種を摘み取らずに見逃したら
ここまで行ってしまうと言うことかも。
またサラミ戦術と言う話もあるように
これ位はタカをくくっていたら
気が付いたら取り返しのつかない状態に
なってしまうことも多々あるようです。
子供の人権、人権と叫ぶのも良いですが
学校崩壊を招くまで許してしまうのも
大きな間違いであるかと思われます。
最初の一歩にしっかりと対処して
学校崩壊の種を摘み取ることは大事だと思うし、
何でも許すことが愛でも何でもなくて
時に厳しくしかりつけることが
愛であることもあるように思うのです。
その時には、なんで叱っているのかが
自分じゃなくて本人を思う気持ちからであることが
相手に伝わることも大事ですね。