2003年 ノルウェーで深夜に市役所を
荒らして逮捕された犯人の男は、
現場に足跡を残さないためにと
ハイヒールを履いて犯行に及んでいました。
アスファルトやコンクリートの道路でも
足跡の痕跡を見つけ出せるのかどうかは分かりませんが、
仮に出来るのだとしたらです。
もう空からパラシュートで侵入とか、
うぉぉぉぉと法力で空中浮遊するとかしなければ
足跡の痕跡は、残るということなのでしょうか。
だとしても犯人の男の考え、
ハイヒールを履けば大丈夫って本当?
どちらかと言えば、
警察に足跡から犯人を女性だと思わせることで
犯人の特定を難しくしようとしたのではと思ったりしますが
だとしても新しく買ったり盗んだ靴を履いて
犯行後に捨てる方が動きやすいし、
足跡から特定されにくいような………。
日本では、ハイヒールを盗んだり奪ったりした犯人が
逮捕されたなんて話は良く聞きますが、
ハイヒールを履いた犯人が逮捕されたなんて話は、
ちょっと記憶がありません。
大人の女性を象徴する一つとなっているハイヒール。
背を高く見せ脚元を美しく見せ
ハイヒールを履いたスーツ姿の女性が
コツコツと音を響かせて歩く姿は、
何とも言えない魅力を生み出します。
このハイヒール誕生の歴史が
ちょいと面白いんですよね。
16世紀のヨーロッパでは、
道路の舗装が行き届いていなかったので
雨が降るとドロドロのぬかるみとなるし、
ゴミも野ざらし状態。
16世紀なら世界中の道路事情は、
似たようなものなんじゃないかと思うので
ここまでは致し方ないとは思いますが、
次が衝撃で、
下水道が整備されていなかったので
「捨てます!」と周囲に宣言すれば
2階からでも汚物を捨てても良かったらしい。
なので道路には汚物は置き去り状態で
普通の靴で道路を歩くとスカートの裾は汚れるし、
汚物を踏んじゃうしで考えられたのが厚底の靴で、
その厚底の靴が発展して
ハイヒールが生まれたとの話があるようです。
汚物で汚れるのを少しでも防止することを
主な役割として使用されていた靴から
大人の女性を象徴するファッショナブルな靴へと
発展するとはお釈迦様でも想像できなかったでしょう。
ハイヒールの誕生秘話が基になって
醜いアヒルの子の話が出来………はずはないよね。
日本では、舗装道路はもちろんのこと、
石畳も殆どなかった時代に雨天用の履物として
高下駄があったのですが、
高下駄からハイヒールへと発展はしなかったあ。
私の話ですが、
学生時代に好んで高下駄を履いていた時期があって
歩くたびにカランコロンと音がして
目線も普段よりも一段高くなり、
履き心地がそのものが良いと言うより
何だろう。なんか良い感じだったので
近くに出かける時は、よく履いていたんですよね。
あの気分の良さを失いたくないと思う人が多かったから
ハイヒールへと発展しなかったのだろうか。
発展や進化は、なんか不具合、不完全を感じるからこそ
起きるのと同じかな。
完成形も素晴らしいし、不完全であることも
発展、進化のために色々と試行錯誤する
楽しみを味わえるのでどちらも面白い。