2020年 アメリカの競売にかけられた
ピカソの『窓辺に座る女』が
約130億3300万円で落札されました。
この作品は、1932年に
ピカソが愛人のマリー・テレーズを描いたもの。
ピカソの絵画は、現代においても多くの人々から
とてつもない高い評価を受けているのは
空の上でピカソも喜んでいることと思います。
とは言え、ピカソの絵画の所有者が変わる度に
どんどんと取引価格が跳ね上がって行った訳で
いくら取引価格が高騰しようとも
ピカソはもちろん親族に価格修正分として
何らかの収入が入ることはないんですよね。
ピカソが存命中ならば、元々高い評価が
さらに評価が高まることで
新作絵画の取引額もある程度高騰するでしょうけど
次、次と新作が生み出される状況では
ここまで取引額が高騰することはなかったかも。
美的センスが無い私なんかは、
この絵画がこれほどの金額を出しても
手に入れる価値があると言われても
全く訳が分からんわけでして
もうお金持ちの人達の道楽と言うか
神々の遊びに見えてしまっています。
それはそうと今年、環境団体と称する活動家らが
『絵画と地球と人々の命を守ること、どちらが大切なのか!』
等と叫び、
パリでは、名画『モナリザ』にケーキを塗り付け、
ロンドンでは、ゴッホの『ひまわり』には、トマトスープ、
ドイツでは、クロード・モネの『積みわら』には、
マッシュポテトを投げつけるといった暴挙を働きました。
このような問いかけに対する答えは、
当然、『地球と人々の命だ!』となるのですが
人類の文化芸術の財産を台無しにすれば
環境が守れるのかと問われれば、
この人達は、どう答えてくれるのでしょうかね。
化石燃料が環境を破壊する大きな要因と考える
自分達の主張をアピールするのは良いとしても
自分達の考えを広くアピールするためには
何をしても良いかの如くの行動には、
この団体に賛同する人達が増えるよりも
逆に拒否感や嫌悪感を持つ人達が増えるように思えて
決して上手いやり方じゃないと思うんですよね。
この団体を主催する誰かは、
集会を開いて興味を持った人達を洗脳をし
純粋な賛同者にここまで過激な行動をさせるまで
操れる頭の良い人達だと思うので
そこには隠れた本当の目的があるようにも思えたりします。
全く自分の考えで自由意志による反応だと思えても
全世界の人々は、色々なレベルで
洗脳と言うか何らかの影響を受けているので
何かの考えが完全かつ純粋に自分の考えではないにしても
せめて誰かの思想に取り込まれ、誰かの言動に取り込まれて
誰かの掌で完全に踊らされたり、
支配されているような人が少しでも減ればと思いますし、
また自分の思い込みによって自分の自由を強く制約して
悩みを生み出すようなことが
少しでも少なくなることを願うばかりです。