庭園を散策するには、拝観玄関内まで戻り
靴箱から自分の靴を取り出して
玄関内の拝観受付のすぐ脇に設けられている
庭園観賞口からです。
小御所
龍心池
歴代の室町幕府足利将軍歴代の菩提所の等持院の鯉は、
武士の魂が宿っているのか
水面から高く飛び跳ね荒ぶる姿を見せてくれましたが、
青蓮院門跡の鯉は、水音すら立てず優雅に上品に泳いでいます。
跨龍橋と中島の岩
築山と石塔
園路は、相阿弥の庭から
小堀遠州が手掛けた霧島の庭へと続きます。
霧島の庭
数多くの霧島つつじが植えられている
小堀遠州が作庭した『霧島の庭』。
前回に霧島の庭を観賞した時も
十分に太陽光が差し込んでいた印象がないんですよね。
たまたまなのか、
そのように意図して作庭してあるのか、
そのあたりが分かってはいないのですが、
私は、相阿弥の庭を陽の庭。霧島の庭を陰の庭としています。
霧島の庭と叢華殿(そうかでん)
霧島の庭をぐるっと一周して
園路は、高台へと続いています。
茶室『好文亭』
茶室『好文亭』は、青蓮院を仮御所としていた
後桜町上皇が学問所として使用した茶室。
茶室『好文亭』を進むと竹林があり
園路を左に進むと日吉社。右に進むと本堂と宸殿前庭。
日吉社
本堂・熾盛光堂(しじょうこうどう)
他の堂宇と比べて小さな本堂・熾盛光堂の堂内の厨子には
青蓮院の本尊である熾盛光如来の曼荼羅が安置されています。
宸殿前庭(苔庭)
右近の橘と左近の桜が植えられ、
大きく育った楠木も見られる宸殿前庭は、
元々白砂が敷き詰められていましたが
現在は、全面杉苔の庭となっています。
宸殿と四脚門(御幸門)
相阿弥の庭も美しいですが
このシンプルな宸殿前庭も趣があります。
右近の橘、左近の桜のように
南の宸殿前庭、東の相阿弥の庭と呼びたい気分。
鐘楼
『御自由に鐘をお突き下さい』とある鐘楼の鐘。
初拝観の際には、力一杯に品なく突かせて頂いたので、
今回は遠慮させて頂きました。
宸殿と前庭(苔庭)
四脚門(御幸門)
親鸞聖人童形像
法然上人に続いて
親鸞聖人にも拝観のお礼を頂きました。
大玄関(御車寄)
青蓮院門跡の拝観は、この大玄関で終わりになります。
二度目の拝観を終えて思うのは、
青蓮院門跡は、やっぱ良いなあ。
青蓮院門跡前を通る神宮道を通り
知恩院南門を通り抜けて円山公園へ。
円山公園【国指定名勝】
円山公園の瓢箪池の前で休憩をかねて
石のベンチに座って円山公園を観賞。
まだ時間的に少しゆとりがあるので
この後、予定していた近くの寺院を
拝観するつもりだったのですが、
休憩を兼ねて石のベンチに腰を下ろして
しばらく円山公園を眺めていたのですが
足腰の疲れが回復した感が大して得られず
気力と体力の限界!
てえことで今回の京都名所巡りを終了して
八坂神社を通り抜けて阪急河原町駅へと向かいます。
八坂神社 舞殿【重要文化財】
今回、京都から帰って5日経過してもなお
足腰の疲労感が抜けてなかったので
二か所で拝観を止めて帰宅したのは正解だったかな。
八坂神社 本殿【国宝】
今回、知恩院では初拝観の時に観賞した
大鐘楼【重要文化財】をあえて観賞せず、
勢至堂がある上段区域にも
気になるものもあったのですが
次回の拝観時の楽しみにとやり過ごしています。
青蓮院門跡でも撮影で撮り切っていない場所があるので
おそらく数年後になるであろうと思われる
次回の拝観時の楽しみとして残ります。
完成した瞬間から終わりへと向かう
なんていう仏教の概念の影響を少し受けているのかな。
それと京都を訪れた地方武士や人々が
祗園に来たならと食べていた八坂神社の祗園豆腐も
近い内に食べてみたいと思っています。
あっ八坂神社でお参りするの忘れてた。
今回も私の趣味である名所巡りに
お付き合い下さった皆様、ありがとうございました。
次回の名所巡りの際も
お付き合い下されば嬉しく思います。