天才棋士と呼ばれる藤井聡太氏が棋聖位を奪取して
将棋界は盛り上がりを見せているなかで
7月の27日、28日は将棋界の最高補の棋戦、
第78期の名人戦の第4局が行われています。
迎え撃つのは現名人の豊島将之棋士、
悲願の名人位奪取に燃える渡辺明棋士。
挑戦者の渡辺明氏は、棋界のトップ棋士の一人で
数多くのタイトルを獲得者でもあるのに
これまで名人戦だけは縁が無かったのか不思議なことに今回が初挑戦。
この名人戦7番勝負の結果がどうなるのか。
名人戦の各持ち時間は9時間、二人の持ち時間の合計が18時間なので
大人の人間が集中力を発揮できるのは90分と言われていますが、
棋士は18時間にわたり指し手を考えることになります。
将棋に関する知力や能力が凄いのはもちろんですが、
両者共に18時間にわたり盤面に隠れている最善手を
ひたすら探求し続けることが出来る集中力と思考力が本当に凄いなあと。
ちなみに1968年の第7期十段戦(現・竜王戦)の第4局の際に
一手を指すのに7時間を費やしたことがあるのが
ひふみんの愛称で呼ばれる加藤一二三棋士。
何時間も続く対局の記録係(奨励会員)が睡魔に襲われて
うつらうつらしている姿は何度か見たことがあるのですが、
一番脳を働かせている対局者がうつらうつらと
対局中に眠気に襲われている姿は見たことがありません。
意識集中状態と言われるのが催眠トランス状態、
そして、催眠トランス状態は本人が望むのなら
何週間もその状態を維持できるらしいので
トップ棋士達は、自然と似た能力を会得しているのかも知れません。