心の扉 神戸カウンセリング花時計

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窃盗症

2019年06月04日 | 雑感・愚見

2018年、パリ郊外で住宅に侵入し窃盗を繰り返していた

男が逮捕され、その男性の逮捕歴が記録的な88回となりました。

逮捕された男性は、88回の窃盗全てで盗品から足がつき、

しかも簡単に捕まっているようです。

 

もう一つ。

 

2019年1月、イギリスで40年にわたって強盗を繰り返し、

その殆どが未遂に終わった61歳の男が逮捕されました。

逮捕された今回も6つの銀行強盗を働き、

成功したのは1つの銀行だけで収穫は約5万4千円だったそうです。

 

一方は、盗みのセンスはありそうですが、

盗品を換金することに改善を考えなかった男性と、

銀行強盗のやり方を全く改善することを考えなかった男性。

 

ここまで来ると、もはや捕まえてもらうことが

目的なんじゃないのって思ってしまいます。


また、前回と同様に「行為・プロセス依存」の疑いもありますね。

行為・プロセス依存の関係で、

衝動を鎮めるためにする行為が窃盗の場合は、

窃盗癖、心理的に言うと「クレプトマニア」と言うのだそうです。


買い物依存や下着泥棒と同じで、

物を盗みたいと言う衝動、欲求を制御することが出来ず、

窃盗をすることに意味があります。


そのため、上の様な大事件になるような行動をするとは限らず、

何百円の万引きを繰り返す場合も多々あります。

万引きで捕まった同じスーパーで万引きを繰り返したりと

普通の盗みの感覚とは違う行動をすることがあります。


クレプトマニアかどうかの診断基準としては、

次のようなものがあります。


◯個人的に用いるためでもなく、金銭的価値のためでもなく、

 物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。

◯窃盗におよぶ直前に緊張の高まりがある。

◯窃盗を犯す時の快感、満足、解放感を感じる。

◯盗みは怒り、または、報復を表現するためではなく

 妄想、または、幻覚に反応したものでもない。

◯盗みは、行為障害、鬱病エピソード、または、

 反社会性人格障害ではうまく説明されない。

 

買い物依存症の場合にも、当て嵌まりそうですね。

また、心理面の問題からだけでなく、

身体的な問題の認知症、痴ほう症との関係もあるようです。


前頭側頭型認知症は、記憶の障害はそう目立ちませんが、

初期の段階で、引きこもったり、倫理観や道徳観等が低下して

人間性が変化することが大きな特徴で、

こだわりや執着なども強く出るようになり、窃盗以外の犯罪に

結びつくこともあるようです。

 

発症も40代から60代と若年性に非常に多く、

病状もゆっくりと進行するので、

周りの人も気が付かないことが多くあるようです。


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