1996年 メキシコで消防署に
6人組の強盗が押し入りました。
強盗犯らは職員の給料が届けられる日時を
事前に調べあげて犯行を決行したようですが、
給料が届くはずの時間になっても全く音沙汰なく、
「なんでだよ!」「どうなってんだ!」と右往左往。
そうこうしている内に
通報を受けて駆け付けた警察によって
強盗犯全員が逮捕されました。
う~ん。1996年のメキシコって
給料の支給は、銀行振込じゃなくて現金支給?
給料袋の封を切らずに家に持って帰って
「はい、これっ!」って奥さんに渡して
奥さんが給料袋を両手で受け取りながら
「今月もご苦労様。」って言葉を貰う。
日頃、奥さんに散々な言いようをされていても
この日ばかりは、奥さんから慰労と感謝の言葉を貰い、
薄らいだ威厳を取り戻せる月一回の一大イベントが
給与の銀行振込によって消滅してしまうことを
嘆いた夫が全国で大量発生したあの日は遠い昔です。
そう言えば、現金で支給されていた頃、
部長クラスになると縦に立つ賞与袋を見て
若い社員は、俺も遠くない将来にはと、
やりがいを感じていたそうです。
話を元に戻して
強盗犯らは、犯行現場に無駄に長く留まらないようにと
事前に現金が届く日だけじゃなくて
時間まで綿密に調べてあげたと思われますが、
滅多に起きないことが起きたのか、
そこはメキシコなので平常運転なのか、
目論見通りにはならず失敗に終わることに。
これが日本なら少しの前後はあったとしても
ほぼ予定の時間に届けられていただろうから
結果は違ったものになっていたかも知れないので
物事には何でも良い面と悪い面の両方があるなあ。
犯人の立場からすると
最後まで逮捕されずに逃げ切れてこそ成功なので
日本の警察は甘くないので
結局は、逮捕されて終わっている感じだし、
犯行後、気が休まらない日々が続くことを思えば、
割に合わない犯行のはずなので
賢者が強盗犯人になることはないはずです。
しかし、あれです。
日本の犯罪も一昔前ではなかったような
荒っぽい手口が散見するようになっていて
あれ外国人の犯罪であったり、
その手口を真似た日本人も現れ始めたり。
私個人が思うにやっぱ日本人の犯人の場合は、
身体に暖かい血が流れていると思えるようなものであって欲しいし、
何より美しくあって欲しいなあ。
致命的な損害を与えることなく
盗まれたことさえ直ぐに気が付かないような感じ。
昔あった3億円事件なんかも美しさを感じたからこそ
事件の報道を知った多くの人達が
「なんて奴だ!」以上に「すげえ!」って
怪盗ルパンと重ねてみていた人が多くいたような。
オレオレ詐欺も弱い一般庶民をターゲットにせずに
立場を利用して私財を増やしている人をターゲットにして
ああ○○君かね。おれおれ、〇階。
バレないようまた口座を変更したから
今から言う口座にまた領収書のいらないお金、
10億ほど振り込んどいて。
さてですが賢者には関係の無い話は置いておいて
私が物心ついてから一日たりとも変わらず
東の空から昇っては西の空へと沈んできた太陽の動き位は、
明日もきっとそうなるだろうと信じても良いですが、
それ以外のことは、そうなるに決まっていると思うのは、
強い願望でしかないのかも知れません。
だとしたら「そうならないこともあるかも。」
と思う気持ちを心の脇に適度に持つことで
期待が外れた時のイライラや落ち込みに
長く強く心が奪われてしまうことがなくなるかも。