2019年の元旦は、
ここ数年恒例になっていた伊弉諾神宮への初詣ではなく
遠征をして高知県の室戸岬で初日の出を拝んできました。
高知県の室戸岬は、
国の名勝及び室戸阿南海岸国定公園に
指定されています。
年越し蕎麦を食べて、ゆく年くる年が始まり、
家族に新年の挨拶を終えて、
午前1時過ぎに迎えに来てくれた友人の車に乗り込み
片道4時間近い室戸に向けて出発です。
室戸岬の初日の出は、
体力満々の学生時代の頃に訪れてはいるのですが、
徹夜状態での室戸岬往復は、
かなりきつかった記憶があります。
今回の室戸岬の初日の出は、海岸からではなく
高台にある灯台から初日の出を拝む予定です。
午前5時頃に到着し、車の中で少し時間を調整し、
午前5時40分に暖房のきいた車を出て
真っ暗な山道を歩いて灯台に向かいます。
室戸岬灯台
少しばかり歩いて到着した灯台元の初日の出スポットは、
路面電車の車両を2両並べた程度のスペースしかなく
私達よりも先着した数人がいるだけです。
真っ暗な空間の中で
クルクルと回転する灯台の一筋の灯りが
室戸岬の海や周りの木々をなぞるように照らします。
室戸岬の灯台は、光到達距離が約49キロで日本一。
そして、日本の灯台50選の一つで、歴史的価値から
Aランクの保存灯台に指定されているのだそうです。
初日の出を見逃してはなるまい!
ベストポジションを確保!
と意気込みすぎたことで到着から1時間半もの間、
寒さに震えながら初日の出のお出ましを待つ羽目になりました。
真っ暗な空間が水平線から少しずつ明るくなり始めて、
水平線と空をオレンジ色に染まっていき
灯台の灯りが消えて、
ズーム・イン
2019年、室戸岬の初日の出。「たまや~。」
灯台の灯りが消えて、バトンを渡された太陽が
美しく神々しいオレンジ色の陽光を放ち、
辺りをオレンジ色に染めていき、
大海原にオレンジ色の一筋の道が現れます。
「わあー!」「おー!」「出たー!」
私の後ろで歓声が上がります。
小一時間、初日の出の瞬間を見逃すまいと
前方の水平線だけを観ている間に
大勢の人が集まっていたことに
歓声が上がるまで全く気が付きませんでした。
美しく神々しいオレンジ色の陽光は、
さっきまでの寒さの震えを
感動の震えに変えてしまいました。
本年度が、私にとって、日本の国民にとって、
昨年以上の良い年になりますように。
そして、事故なく無事に帰宅できますように。