2005年、英国ロンドンで、
午前1時過ぎに建築現場の高さ40mの
クレーンの上を眠ったままの状態で歩行していた
15歳の少女を発見。
救出には2時間以上かかりましたが、
リフトで地上に無事に降ろされました。
私達の睡眠には、
レム睡眠と呼ばれる身体を休める睡眠と
ノンレム睡眠と呼ばれる脳を休める睡眠があります。
私達は、レム睡眠の時に夢を見て
脳は、軽い睡眠の状態で、
そこから段々と眠りが深くなっていって
脳を休めるノンレム睡眠と言われる
睡眠状態になります。
一晩の眠りで、浅い睡眠と深い睡眠を
繰り返すのですが、その1サイクルは、
30歳の平均でざっと90分です。
健やかな睡眠をとることは、
私達の心身の健康を維持するために
とても大切なことではあるのですが、
何らかの原因で健やかな睡眠がとれないことが
一定期間続くことがあります。
睡眠障害と呼ばれる中に、
睡眠時遊行症(夢遊病)と睡眠麻痺(金縛り)
と言われるものがあります。
二つの違いを簡単に言うと、
金縛りは、
脳がほぼ覚醒して、身体が寝ている状態で、
夢遊病は、
身体が覚醒していて、脳が眠っている状態です。
今までの施療体験で、
夢遊病の方とお話させて頂いた経験はありませんが、
金縛り体験の方は、
少なくない人が経験をしていました。
金縛りは、意識がハッキリしているのに
身体を動かすことが出来ないので
驚いたり恐れたりしても致し方ないかと思いますが、
霊とは全く関係がなく睡眠障害の一つです。
催眠から考えると一種の自己催眠状態なので
幻覚や幻聴を見たり聞きやすい状態なので
そのような時に、霊の姿や声や音を聞いても
何ら不思議なことではありませんし、
金縛り状態を催眠で再現することも
そう難しいことではありません。
金縛り状態は、
悪戯に怖がらなければ大きな問題を
引き起こすことはありません。
ですが、頻繁に金縛り状態になる人は、
何らかのストレス過多状態であると思われるので
その原因を改善する取り組みをするに
越したことはありません。
ですが、夢遊病の方は、
脳が睡眠状態で身体が覚醒状態なので、
睡眠状態のまま起き出して歩きまわったり、
冷蔵庫を開けて食事をしたりと、
何かを行った後で再び就寝します。
その間の出来事については、
記憶が全くないことが殆どで
その危険極まりない状態の時間は、
30分間も続くこともあるので
早急に改善に取り組む必要があります。