2017年11月、台湾の陽名山で
午前6時57分から約9時間、虹が出現したとして
ギネスブックに登録されました。
それまでの記録は、
イギリスで観測された6時間だそうです。
虹が6時間も出現し続けてくれたのなら
虹の橋の向こう側に辿り着けそうな気もしますが、
そこにはどんな世界があるのでしょうか。
さてですが「虹の色は何色?」と問われれば、
日本の多くの人は7色と答えると思いますが、
古い日本では8色とか6色と言われていたようです。
ちなみに昔のイギリスは5色、
アメリカでは一般的に6色、昔の中国では5色で、
その他にも3色や2色と捉えている地域もあるようです。
皆さんは、虹の色を数えたことがありますか。
そして、確実に7つの色を肉眼で捉えられましたか。
今までの私の経験では、
7色をハッキリと捉えることが出来ていないのに、
虹の色は、7色と教えられているから7色なんだなと
疑うこともせずに素直に受け入れていました。
日本人が7色と答えるのは、
日本の学校教育の影響だと思うのですが、
虹の色が7色の言い出しっぺは、
あのニュートンのようです。
彼は学問的に虹の色は、無限だと知っていたけれども
当時、7は神聖な数と考えられていたため
7色としたようです。
何と虹の色の数は、正確には無限のようです。
そして、
英語のレインボー(Rainbow)は、
雨(Rain)と弓/弓形(bow)で
二つの言葉のまま「雨の弓」の意らしく、
日本語の虹の文字には、蛇や龍の意味があるようです。
古代中国の考えに、
蛇が天に昇って龍となると言われていて、
虹は、巨大な蛇であり龍です。
そして、
古代の日本では、
生きるために重要な水を供給してくれる
川が蛇行して流れる様子を
蛇に見立てて信仰(蛇神信仰)していたようで、
そこに入って来た中国の雷雲や嵐を呼ぶ神獣の龍と
日本の蛇神信仰とが融合するのは
自然だったと思います。
虹の文字の右側の工の部分は、
上の横線が天、下の横線が大地で
縦線が天と地を繋いでいる様を表現しています。
神社でよく見る反り橋(太鼓橋)は、
地上と天上の神の国を繋ぐ架け橋として
虹に見立てたもので
大阪の住吉大社の有名な反り橋は、
反り橋を渡り、罪や穢れを祓い清めてから
本殿にお詣りするために設置されています。
虹は、信仰心の有る無しに関わらず、
その優美さ、荘厳さ、神秘さから
歌の歌詞にもよく登場します。
私は、虹の歌と言われて真っ先に思い浮かぶのは、
ゆずの虹でもなく、コブクロの虹でもなく、
オズの魔法使いの主題歌です。
Over the Rainbow / 虹の彼方に