日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

男子厨房に入る・・・女子は???

2013-01-15 19:25:35 | ライフスタイル
先日FMを聞いていたら、とても興味深い話があった。
それは「今の10代~20代のライフスタイル」と言う内容だった。
例えば、現在の一人暮らしの家には「お米の買い置きが無い」場合が多い。
言い換えれば「自宅でお米を炊く」という生活習慣が、ほとんど無いと言うコトになる。
しかも、お米の買い置きをしないのは男性ではなく、女性のほうが多い。

何となくだが、私達の先入観的な見方からすると「家事に積極的なのは女性で、男性はコンビニなどで出来合いのもので済ませる」と言うトコロがあると思う。
おそらく、その様な世代は今の40代後半以上の世代で、今の10代~20代は男性のほうが、家事全般に積極的というデータがある、と言うのだ。
もっと面白いコト(?)に、「恋人の手料理を食べたことがある」という質問に対して、女性の半数以上が「ある」と答えているのに対して、男性は半数以下だったのだ。
今では「男子厨房に入る」は、当たり前のことになりつつある様なのだ。

もう一つ面白いコトに、女性の冷蔵庫には、食品ではないものが保存されている場合が多い、と言う。
「食品ではないモノ」と言って、ビールなどを思い浮かべられた方もいらっしゃるかも知れないが、「食品ではないモノ=化粧品」と考えた方が自然だと思う。
実際「夏場など化粧水などを冷蔵庫で保管している」と言う女性は、世代を問わずある一定数あるはずだ。
その理由は、化粧品のビンなどに書かれている「保存」についての注意を守ろうとすると、最適な場所が冷蔵庫というコトになるからだろう。
夏場などは「使用感が良い」と言うコトも、挙げられると思う。

これらのデータは、電通総研などが以前に発表した内容のようなのだが、この様なデータを知ると既成概念というか、今までのイメージと現実が大きく変わってきているコトがわかる。

「一人暮らしの女性が、自炊をしない」と言うのであれば、一体彼女達はどこで食事をしているのか?ここ数年、外食では無く中食と呼ばれる食事が一般的になってきたと言われていても、毎食コンビニやスーパーのお弁当なのか?」と、考えるコトになる。
そこに、新たなビジネスチャンスがあるかも知れない。

昔ながらの商店街のお総菜屋さんや、お米屋さんなどが集まって、「お弁当の宅配」というコトだって考えられる。
「お弁当の宅配」では無く、お弁当箱を持って「自分の好きなお総菜」を詰めながら、「夕飯をつくるお弁当」という発想もあるかも知れない。
もう一歩踏み込んで、「何故、女性達が料理をしなくなったのか?」と考え、新しいサービスを創るチャンスとなる可能性もある。

「女性達が冷蔵庫に、化粧品を入れている」と言うデータから、洗面所に置ける小さな保冷庫という商品開発だってあるはずだ。

わずかな時間だったが、いろいろなコトを考えさせてくれた話だった。